この
Dashcodeの大きな特徴は、単にエミュレータで動作を確認するだけでなく、そのままWebサイトにWebアプリを公開できるという点でしょう。特に、
Mobile Meを利用している場合には、そのまま
web.me.comにWebアプリを公開することができます。
ウインドウの左側に並ぶ一覧リストから、「
実行と共有」という項目を選択してください。ここで、Webアプリの実行や公開に関する諸設定が行えます。
◯動作形式で保存ここで、Webアプリの保存先の設定を管理します。「
展開先」というポップアップメニューに、ファイルをアップロードする場所(Webサイト)がまとめられており、ここから展開先を指定します。
デフォルトでは、使用しているMacか、「
Mobile Me」が選択されていると思います。もし、Mobile Meのアカウントを持っているなら、Mobile Meを選んでおきましょう。あるいは、「とりあえずローカルボリュームに保管しておいてから」と思った人は、展開先から使用しているパソコン名の項目を選んでください。
もし、設定がなかった場合は、ポップアップメニューから
<展開先を追加>を選びましょう。これで、設定ウインドウの「
展開先」の画面が現れます。ここで、Webアプリを公開しようと思うWebサーバーを新たに追加してください。サーバ名、タイプ(サーバの種類)、サーバのURL、展開先のパス、アクセスするユーザー名とパスワードといった情報を登録します。これで、追加した展開先がポップアップメニューから選べるようになります。
◯実行中シミュレーション――「
実行をシミュレートするドメイン」に、その場でWebアプリを動かすときにシミュレートするWebサイトのドメイン名が表示されます。Mobile Meだと、「
web.me.com」となっているはずです。
◯オプションここには、保存の際の設定が用意されています。が、これらは基本的にすべてデフォルトのままにしておいてください。修正などは不要です。
これらで設定を行ったら、下にある「
動作形式で保存」ボタンをクリックしてください。Mobile Meを展開先に指定していると、途中、キーアクセスの許可を求めてくることがあります。そのまま許可をしてください。
展開先を自分のパソコンにしてある場合には、「
サイト」フォルダ内にプロジェクト名のフォルダを作って保存されます。Mobile Meが選択されている場合には、
http://web.me.com/アカウント/iApps/プロジェクト/
このようなアドレスでWebアプリがアップロードされています。それぞれのアドレスにブラウザからアクセスをして、Webアプリの表示を確認しましょう。ちゃんと、作成した画面の通りにWebページが表示されましたか?
――これで、とりあえずプロジェクトの作成から公開までの操作は変わりました。次回は、作成したプロジェクトを編集して、簡単なGUIを作ってみましょう。