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Google Apps Scriptの基本を覚える (6/7)

■入力フィールドを使う

ボタンは簡単で便利ですが、「はい」「いいえ」の二者択一しかできません。もっとさまざまな入力が必要な場合は、「テキストを書いて入力してもらう」というほうが手っ取り早いでしょう。

これには、Browserオブジェクトの「inputBox」というメソッドを使います。これも、msgBoxと同様に、ボタンの種類やタイトルを指定するいくつかの書き方が用意されています。

変数 = Browser.inputBox( メッセージ );
変数 = Browser.inputBox( メッセージ , ボタンの種類 );
変数 = Browser.inputBox( タイトル , メッセージ , ボタンの種類 );
引数は、基本的にmsgBoxと同じですね。違いは、表示されるアラートに、テキストを入力するためのフィールドが用意されるという点です。そしてテキストを入力してOKすると、そのテキストが返値として返されます。

では、選択したボタンは? 入力したテキストが返されるなら、選んだボタンはどうやって知るのでしょうか? それは「返値として返される」のです。え、わけがわからない? つまりですね、テキストを書いて「OK」ボタンを押せば、そのテキストが返されるが、「キャンセル」ボタンやクローズボタンで閉じたときは"cancel"が返されるようになっているのです。

じゃあ、「はい」「いいえ」ボタンは? どっちも入力したテキストが返されます。どっちのボタンを選んだかは、わかりません。――要するに「inputBoxのときは、OK、キャンセル以外は使うな」ということなんでしょう。


――とりあえず、これで「スクリプトエディタを使って、簡単な表示や入う力を行うスクリプトを作る」ということはできるようになりました。ちょっとした計算スクリプトなどなら、これだけでも十分に作れますね。

次回、スプレッドシートを利用したスクリプトについて説明をしますので、それまでBrowserオブジェクトを使って、Google Apps Scriptのスクリプトに慣れておきましょう。


(by. SYODA-Tuyano.)

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※入力フィールドを使った例
function myFunction() {
	var result = Browser.inputBox("お名前は?", "お名前をどうぞ。",
			Browser.Buttons.OK_CANCEL);
	if (result != "cancel"){
		Browser.msgBox("こんにちは、" + result + "さん。");
	}
}




   

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