■アクタを動かしてみる
では、実際にアクタを動かしてみましょう。順に作業をしていって下さい。
・アクタを用意する
まずは、操作するアクタを用意して下さい。どんなものでもかまいません。スケルタルメッシュを使う場合は、詳細パネルから「可動性」の値を「ムーバブル」に変更して、移動可能にしておくのを忘れないように。
・ノードの用意
続いて、レベルエディタを開き、ノードを用意します。以下のものを作成して下さい。
「イベントTick」――移動に利用するイベントノードです。グラフを右クリックし「tick」とタイプすれば見つかります。
アクタのノード――操作するアクタのノードを用意しましょう。これは、レベルエディタからアクタをドラッグし、レベルブループリントのグラフにドロップすると作成できます。
「Add Actor Local Offset」――位置を移動するノードでしたね。グラフを右クリックし、「add actor」とタイプすれば見つかります。
「Add Actor Local Rotation」――――回転するノードでした。これも同様に検索して見つけて下さい。
・ノードの設定
ノードの中には設定を行う必要のあるものが2つあります。それぞれ以下のように設定して下さい。
「Add Actor Local Offset」のDelta Locationを、「X:10.0」「Y:0.0」「Z:0.0」にする。
「Add Actor Local Rotation」のDelta RotationのR, P, Yをすべて「1.0」にする。
・ノードの接続
用意したノードをつなぎ合わせます。以下のように接続をして下さい。
「イベントTick」のExec → 「Add Actor Local Offset」のExec
「Add Actor Local Offset」のExec → 「Add Actor Local Rotation」のExec
アクタのノード → 「Add Actor Local Offset」のターゲット
アクタのノード → 「Add Actor Local Rotation」のターゲット
完成したら、プレイで実行すれば、アクタがゆっくりと回転しながら移動していきます。単純な動きなら、けっこう簡単に作れますね。
この例では、「Add Actor Local Offset」や「Add Actor Local Rotation」で設定した移動量は非常に小さな値です。それなのになぜなめらかにアクタが移動していったのかといえば、Tickにより、これらのノードが繰り返し呼びだされ続けたからです。
移動は、1度呼び出せばいいというものではありません。「ちょっとだけ移動」をひたすら繰り返し続けることで、なめらかな移動が可能になるのです。
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