では、
Buttonをクリックして、
InputFieldのテキストを取り出し、
messageTextに表示する、といった処理を作成してみましょう。まずは、
Buttonに「ボタンをクリックしたら
OnClickButton関数を実行する」という設定を組み込みます。
Buttonを選択し、インスペクターを見ると、「
Button (Script)」というところに「
On Click()」という項目があることがわかります。これは、
OnClickイベント(クリックした時に発生するイベント)で実行する処理を設定するためのものです。
この部分の右下にある「
+」マークをクリックすると、項目が新たに追加され、そこに2つの設定項目が用意されます。1つ目が「
None(Object)」と表示され、右側にある2つ目のものは「
No Function」と表示されています(ただし、2つ目は選択できない状態です)。この2つの項目は、1つ目が「ゲームオブジェクト」、2つ目が「実行する関数」を指定するためのものになります。
では、1つ目(左側)の項目から、実行したい処理があるスクリプトが組み込まれているゲームオブジェクトを選択しましょう。ここでは
Canvasにスクリプトを組み込んでいますから、項目のすぐ右にある
◎マークをクリックして、現れたウインドウから「
Canvas」を選択しましょう。
これで2つ目のポップアップメニューが選択できるようになります。ここから、
<ui-script>内にある
<OnClickButton>を選んで下さい。これで、
OnClickイベントが発生したら、
Canvasに設定してあるui-scriptの
OnClickButton関数が実行される、という設定が用意できました。
■OnClickButton関数を書こう
では、スクリプトを完成させましょう。
ui-scriptに用意しておいた
OnClickButton関数を、下のリスト欄のように変更して下さい。1行追記しているだけですね。
これで完成です。シーンを実行し、現れたGUIの入力フィールドに何か書いてから、ボタンをクリックして下さい。その上に入力したテキストが表示されます。
ここでは、
inputFieldに入力された値を、
messageTextに表示する、ということをしています。やっていることはとても単純ですね。
messageText.text――
messageTextに表示されているテキスト
inputField.value――
InputFieldに入力された値
このように「
text」プロパティで表示テキストを、「
value」プロパティで設定された値をそれぞれ指定しています。この2つがわかれば、入力した値を表示する、といったことはすぐにできるようになるのです。