■RubyとRailsの環境を整える
では、RailsによるWeb開発を行うには、どういう下準備が必要でしょうか。どのようなソフトウェアを用意しインストールしておく必要があるのか考えていきましょう。
これは、実は開発のスタイルによっていくつかの形があるのです。大きく分ければ、「ローカル環境で開発する」か、あるいは「クラウド環境で開発するか」です。
●ローカル環境での開発
これが、従来からすればもっとも一般的な開発スタイルになるでしょう。自分のパソコンに、Rubyと、Railsフレームワークと、そして開発ツールなど一式をインストールし、パソコンの中で開発を行います。そしてHerokuのサイトに登録をしておき、開発ツールやコマンドなどを使って、作成したWebアプリをHerokuにデプロイ(アップロードして公開する)します。インストール作業などいろいろ面倒ですが、環境が構築できてしまえば快適に開発できます。
●クラウド環境での開発
最近では、こういうアプローチもあります。クラウドで開発を行えるサービスを利用するのです。Webブラウザからサービスにアクセスし、ブラウザに表示されるツールを使って開発作業を行います。
この場合、すべてはクラウド側に用意され、自分の環境からはブラウザでアクセスをするだけですから、パソコンにRubyやRails、開発ソフトなど一切インストールする必要はありません。ただブラウザだけあればいいのです。またどのパソコンからでも、ログインすればいつでも開発ができるというクラウドの利点もあります。ただし、ブラウザからクラウドにアクセスして開発するので、動作がややもっさりしたり、いろいろと機能的に足りない面があることは我慢しなければいけません。
まあ、順当に考えれば、ローカル環境で開発するのが普通でしょう。クラウド環境はまだ機能的に弱い部分があり、ビギナーがいきなりこれで始めるのは少し大変かも知れません。ただし、ある程度Rails開発が頭に入ってきたら、クラウドを利用すれば、職場でも学校でも自宅でもどのパソコンからでもログインするだけでいつでも開発の続きが行えるという非常に大きな利点があります。とりあえず「こういう道もある」ということは知っておきたいですね。
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