基本的な環境が整ったら、次に行うのは「
開発ツール」の準備です。これは、いくつか候補がありますが、ローカル環境で開発するなら「
Aptana Studio」が一番のおすすめでしょう。
これは、
Eclipseという開発ツールのデファクトスタンダードともいえるソフトウェアをベースにして構築されたプログラムです。主としてWebアプリケーションの開発を行うための機能が充実しています。
この
Aptana Studioを勧める理由はいくつかありますが、最大の理由は「Railsアプリの開発に対応していること」と、そして「Herokuに対応していること」です。現在のところ、「Rails + Herokuが利用可能なフリーの開発ツール」というのは他にないように思えます。
http://aptana.org/products/studio3/downloadここから2012年現在の最新バージョンである
Aptana Studio 3がダウンロードできます。ダウンロードしたインストーラを起動してインストールを行なってください。
■Preiadesと日本語化
この
Aptana Studioは、基本的には英語ですが、日本語化することもある程度可能です。
Aptana StudioはEclipseという開発ツールに各種プラグインを追加して作られています。このEclipseを日本語化するための「
Pleiades」というソフトウェアがあり、これを組み込むことで
Aptana Studioもある程度日本語化することができるのです。
http://mergedoc.sourceforge.jp/このサイトから「
Pleiades 本体ダウンロード」というところにあるリンクをクリックしてダウンロードページに移動し、ダウンロードを行います。ダウンロードされたファイルは圧縮ファイルになっているので展開してください。展開すると「
pleiades〜」というフォルダにファイル類が保存されます。ここではわかりやすいようにフォルダ名を「
pleiades」として説明します(違う場合はフォルダ名を揃えておいてください)。
Aptana Studioを開くと、その中に「
dropins」というフォルダが用意されていますので、この中に「
pleiades」フォルダを入れます。
続いて「
AptanaStudio3.ini」というファイルをテキストエディタで開いて編集を行います。これは、Aptana Studioの設定を記述したものです。この中身に、以下の文を追記します。
javaagent:dropins/pleiades/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
これは最後に追記しておけばよいでしょう。そして保存し、
Aptana StudioのEXEファイルを起動すれば、日本語で起動するはずです。
Mac OS Xの場合、アプリのフォルダを開いたところに
AptanaStudio3.iniはありません。これは、アプリのパッケージの中にあるのです。
Aptana Studioのアプリを右クリックし、現れたメニューから
<パッケージの内容を表示>を選んでください。これでアプリが開かれます。その中の「
Content」フォルダ内に、
AptanaStudio3.iniファイルがあります。これを開き、以下のように記述をします。
javaagent:../../../dropins/pleiades/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
Pleiadesのプログラムそのものはやはり「
dropins」フォルダに入れておいてください。これで日本語化できます。
この入門では、Pleiadesは使わず、英語のままのものを使って説明を行います。
Pleiadesはバージョンによって日本語対応が違いますし、メモリが少ないとメモリを消費したり動作速度が多少遅くなることもありますので、ここではデフォルトの環境をそのまま使うことにします。日本語化はそれぞれの責任で行なってください。