続いて、必要なソフトウェアのインストールを行いましょう。これは、「
HerokuでRailsアプリを動かす」という前提で必要となる作業です。単純にローカル環境で、デフォルトのSQLiteでデータベースを利用するならば、こんな面倒な作業は不要です。もし「Railsの勉強目的だからローカルサーバーで十分」というなら、読み飛ばしてOKです。
Rubyでは、「
RubyGem」というパッケージシステムが用意されており、必要なソフトウェアをインストールできるようになっています。この作業を記述しているのが「
Gemfile」というファイルです(Railsアプリのルートにあります)。
この
Gemfileに記述されている内容を修正し、コマンドを実行することで、必要なソフトウェア類がインストールされ揃えられるようになっています。デフォルトでは、データベースはすべてSQLite3を使うようになっていましたが、Herokuを利用する場合にはPostgreSQLを利用するために必要なソフトウェアを用意するように
Gemfileを修正しておく必要があります。――その他にもいくつか注意すべき点がありますので、必要なした準備をまとめておきましょう。
1. 上から8行目あたりに以下の文があるので探してください。
gem 'sqlite3'
2. この文を削除し、以下のように書きなおしておきましょう。
group :production do
gem 'pg'
gem 'therubyracer-heroku'
end
group :development, :test do
gem 'sqlite3'
end
3. これで
Gemfileの修正は終わりです。ファイルを保存し、閉じてください。
4. 続いて、config/environments/production.rbファイルを開いてください。ここから、以下の文を探してください。
config.assets.compile = false
5. 見つかったら、この文の「
false」 を 「
true」 に変更してください。つまり以下のようになるわけですね。
config.assets.compile = true
6. 続いて、必要なソフトウェアをインストールします。以下のコマンドを実行してください。Aptana Studioであれば、そのままターミナルからコマンドを打って実行してください。あるいはコマンドプロンプトやターミナルを起動して、Railsアプリのフォルダ(Gemfileがあるところ)にカレントディレクトリを移動して実行してもかまいません。Mac OS Xなどではsudoするのを忘れないように。
bundle install --without production
――さぁ、下準備はこれで完了です。後は、
Modelを作成し、それにあわせて
Controllerや
Viewを修正してデプロイする、という作業が待っています。