では、
PhoneGapを使ってアプリ開発を行う準備をしていきましょう。先に述べたように、
PhonegGapは本来の開発プロジェクトに独自の機能を追加して利用するものです。したがって、まずはそれぞれの本来の開発環境を用意しておかなければいけません。
・iPhoneの開発環境iPhoneの開発は、Mac OS Xの標準開発環境である「
Xcode」で行います。
PhoneGapを使う場合も、当然これが必要になります。
Xcodeは、Macの「
App Store」で公開されています(Macのですよ、iPhoneのStoreではないので間違えないように)。
App Storeを起動し、「
Xcode」で検索してください。すぐに見つかります。
App Storeで配布しているプログラムはインストーラです。ダウンロードすると「アプリケーション」フォルダに「
Install Xcode」というプログラムが保存されるので、これをダブルクリックしてインストールを行なってください。
・Androidの開発環境Androidの開発は、「
Eclipse」というオープンソースの開発環境を利用するのが一般的です。この
EclipseにAndroid開発の機能を追加するプラグインが配布されており、これを利用して作業します。この他、SDKというものも別途インストールする必要があります。Androidの開発環境のインストールについては、以下で説明していますのでこちらを確認ください。
http://libro.tuyano.com/index3?id=1006
■PhoneGapの準備
環境が用意できたら、
PhoneGapを用意しましょう。
PhoneGapは、以下のアドレスにて配布されています。ここのページの右上にある「
Download」ボタンをクリックしてダウンロードできます。
http://phonegap.com/
ダウンロードされるのはZipファイルです。そのままファイルを展開してください。保存されたフォルダの中を見ると、「lib」というフォルダの中に、「Android」だの「iOS」だのといったフォルダがいろいろと並んでいます。この各フォルダが、それぞれのスマートフォンのOS用に用意されたPhoneGapのファイルになります。これらは自分でプロジェクトを作る際に必要なライブラリファイルなどをコピーして使います。
iOSだけは別で、これは別途用意されている専用のインストーラを利用します。「iOS」フォルダを開くと、中に「
PhoneGap-バージョン.dmg」といったファイルが用意されているはずです。これをダブルクリックしてイメージをマウントし、インストーラを起動してインストールを行なってください。その他のOSでは、インストール作業は不要です。
アプリの開発は、それぞれの用意した開発環境で「プロジェクト」というものを作成します。プロジェクトは開発の基本となるもので、多数のファイルやライブラリなどをまとめて管理するものです。環境整備が終わったら、それぞれのアプリ作成のための「プロジェクト」作成について理解する必要があります。