GAEでは、データベース機能としてデータストア(Datastore)が提供されています。これはNoSQLのデータベースで、Googleのビッグテーブル機能をGAEから利用できる、非常に強力なデータベース機能です。
が、NoSQLであるため、欠点もあります。多くのサーバー開発では、データベースはたいていSQLを使っています。データストアではそれらをそのまま移植することもできません。どうしてもSQLが使えないと困る、というケースは意外に多いのではないでしょうか。
こうした場合を考え、Googleが提供をしているサービスが「
Google Cloud SQL」です。これは、クラウド環境で利用できるSQLデータベースサービスです。あらかじめサービスにテーブルなどを登録しておき、それをGAE内から利用できるようにしたものです。用意されているデータベースはMySQLになります。
この
Google Cloud SQLは、2012年5月の時点でまだプレビューサービス(試験公開)となっており、利用にはプレビューへの申し込みが必要となります。まずは、申し込んで、
Google Cloud SQLを使えるようにしましょう。
https://code.google.com/apis/console/
申し込みは、この
API Consoleより行います。この
API Consoleでは、プロジェクトごとにGoogleのAPIの利用を設定できます。
まずは適当にプロジェクトを作成し(左上のポップアップメニューから
<Create...>を選んで作成します)、左のリストから「
Services」を選んでください。右側に、Googleが提供するAPIサービスの一覧リストが表示されます。この中から「
Google Cloud SQL」という項目を探し、その隣にある「Request access...」というリンクをクリックします。「
Request service activation」というアラートが現れので、「OK」すると、画面に申し込みのためのフォームページが開かれます。ここで、必要事項を記入していきます。
「えっ? 全部英文で、なにがなんだかわからないよ?」という人もいるでしょうから、フォームの内容について説明しましょう。