ソースコードの作成が終わったら、プロジェクトを動かします。プロジェクトの実行には、2通りのやリ方があります。1つは、その場でアプリケーションを実行し動作を確認するもの、もう1つはGAEにデプロイして確認するというものです。それぞれについて説明しておきましょう。
●その場でアプリケーションを起動するCloud IDEでは、アプリケーションをその場で実行できます。「その場で」といっても、もちろんクラウドで動いているIDEですから、自分のPC内で動くわけではありません。eXoが用意している
exoplatform.comというところに一時的に仮のサブドメインが割り当てられ、そこで起動するようになっているのです。
<Run>メニューの
<Run Application>を選ぶと、プロジェクトをビルドし、
exoplatform.comで起動します。また
<Debug Application>メニューでは、デバッグモードで実行することができます。これらのメニューでアプリケーションを実行すると、起動後に「
Output」というビューに以下のように出力されます。
application app-xxxx started on,
http://app-xxxx.apprunxxx.exoplatform.com
xxxxにはランダムなテキストが割り当てられます。この
http://~のアドレスのリンクをクリックすると、このサイトにアクセスし、アプリケーションの動作を確認することができます。
●Google App Engineにデプロイする実際にGAEにデプロイするには、
<PaaS><Google App Engine>メニューから
<Update Aplication>を選びます。これでプロジェクトをビルドし、指定のアプリケーションにデプロイします。ログインしていない場合は、
<Google App Engine>メニューの
<Login>でログインして下さい。
デプロイしたら、GAEのサイトにアクセスし、指定のアプリケーションにきちんとデプロイされているか確認をしておきましょう。
――これで、Cloud IDEを使ったGAE開発の基本はだいたい理解できました。実際に使ってみると、やはりEclipseと比べればまだ機能的に弱い面はあります。が、逆にメリットも大きいものがあります。
まず、ハードに縛られないということ。どのパソコンからでも、ログインさえすればいつもの開発環境になるのですから。
そして、一切のインストールなどが不要なこと。パソコンにはJavaすらインストールする必要がありません。もちろん、GAEのプラグインの類いもすべて不要。またパソコンが壊れたりしてもプロジェクトが失われる心配もありません。
Eclipse + プラグインとは別のバックアップ手段として、クラウドベースのIDEの1つぐらいは用意しておいてもいいのではないでしょうか。