リストビューとフリップビュー (4/5)
作成:2012-11-17 16:07
更新:2012-11-17 16:07
更新:2012-11-17 16:07
■選択された項目を利用するには?
リストビューは、ただ表示できればいいわけではありません。表示されたリストから項目をクリックしたら、その項目に関する処理が実行される――というように、選択した項目へのイベント処理が必須となります。
クリックしての処理は、onclickイベントをそのまま使えばよいでしょう。これをListViewのDOMオブジェクトにAddEventListenerで組み込めば使えるようになります。問題は、「クリックした項目の情報をどうやって取り出すか」です。
ListViewで選択された項目に関する情報は、ListViewオブジェクトに用意されている「currentItem」というプロパティで得ることができます。ListViewオブジェクトは、リストビューのDOMオブジェクトの「winControl」プロパティで取り出せます。
currentItemで取り出されるのは、選択された項目の情報をまとめたオブジェクトです。このオブジェクトには「index」というプロパティがあり、その項目(選択された項目)のインデックス番号を得ることができます。後は、データの配列からそのインデックス番号の連想配列を取り出せばいい、というわけです。
では、先ほどの修正として、「クリックしたらその項目を表示する」というアプリに作り変えてみましょう。下のリスト欄にコードを掲載しておきます。リストビューから項目をクリックすると、その内容が上に表示されます。
ここでは、以下のようにして選択された項目のインデックス番号を取得しています。
リストビューは、データとのバインドがちょっと面倒くさいのですが、そこさえクリアできれば、いかにもWindows 8っぽい雰囲気のアプリが作れます。ぜひマスターしておきましょう!
クリックしての処理は、onclickイベントをそのまま使えばよいでしょう。これをListViewのDOMオブジェクトにAddEventListenerで組み込めば使えるようになります。問題は、「クリックした項目の情報をどうやって取り出すか」です。
ListViewで選択された項目に関する情報は、ListViewオブジェクトに用意されている「currentItem」というプロパティで得ることができます。ListViewオブジェクトは、リストビューのDOMオブジェクトの「winControl」プロパティで取り出せます。
currentItemで取り出されるのは、選択された項目の情報をまとめたオブジェクトです。このオブジェクトには「index」というプロパティがあり、その項目(選択された項目)のインデックス番号を得ることができます。後は、データの配列からそのインデックス番号の連想配列を取り出せばいい、というわけです。
では、先ほどの修正として、「クリックしたらその項目を表示する」というアプリに作り変えてみましょう。下のリスト欄にコードを掲載しておきます。リストビューから項目をクリックすると、その内容が上に表示されます。
ここでは、以下のようにして選択された項目のインデックス番号を取得しています。
var obj = event.currentTarget.winControl;document.getElementByIdを使ってDOMオブジェクトを取得してもいいのですが、ここでは引数で渡されるEventオブジェクトのcurrentTargetでイベントの発生したDOMを取得しています。そのwinControlでListViewオブジェクトを取得し、そのcurrentItemプロパティでインデックス番号が得られます。あとは、データ配列からその番号の連想配列を取り出して処理するだけです。
var item = obj.currentItem;
var n = item.index;
リストビューは、データとのバインドがちょっと面倒くさいのですが、そこさえクリアできれば、いかにもWindows 8っぽい雰囲気のアプリが作れます。ぜひマスターしておきましょう!
(by. SYODA-Tuyano.)
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