libro
www.tuyano.com
初心者のためのPlay Framework入門

Model(モデル)を使ってデータベースアクセスする[Scala編] (2/7)

作成:2013-02-10 10:03
更新:2013-02-10 10:03

■データベース利用の準備

では、データベースアクセスを行うための準備を整えましょう。まずは、データベースアクセスに使用するドライバの設定です。

Playでは、conf/application.confに初設定が記述されています。ここに以下のような形でドライバに関する設定を記述します。

db.default.driver=ドライバの指定
db.default.url=アクセス先の指定
db.default.user=アクセスに使う利用者名
db.default.password=アクセスに使うパスワード

db.default.userdb.default.passwordは、データベースサーバーなどに特定の利用者でアクセスする際に用いるもので、そうでない場合には不要です。

では、設定を書きましょう。ここでは、Play Frameworkに内蔵されている「H2 Database Engine」というものを利用します。このH2は組み込みデータベースと呼ばれるもので、Javaでできており、そのままプログラムに組み込んで使えます。要するに、別途にわざわざデータベースサーバーなどを立てなくても、プログラム内からささっとデータベースアクセスできるわけですね。これは以下のように設定を記述します。


・メモリ保存の場合
db.default.driver=org.h2.Driver
db.default.url="jdbc:h2:mem:データベース名"

・ファイル保存の場合
db.default.driver=org.h2.Driver
db.default.url="jdbc:/データベースファイルのパス"

H2では、データベースをメモリ上とファイルのいずれにも保存することができます。メモリに保存した場合、Playを終了すればすべて消えてしまいます。ということは?

そう、開発段階でダミーとしてデータベースを操作するときにはとても重宝しますね。そしてある程度完成したら、ファイルに保存すればいいわけです。なおファイルに保存する場合、ファイルパスはスラッシュ(/)記号でディレクトリを記述していきます。¥記号は使わないでください。

H2以外のデータベースも、もちろん使えます。この場合のドライバとアドレスの指定を以下にに整理しておきます。なお、MySQLなどは、この他にdb.default.userdb.default.passwordも用意しておく必要があります。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

・H2/メモリ保存の場合
db.default.driver=org.h2.Driver
db.default.url="jdbc:h2:mem:データベース名"

・H2/ファイル保存の場合
db.default.driver=org.h2.Driver
db.default.url="jdbc:/データベースファイルのパス"

・MySQLの場合
db.default.driver=com.mysql.jdbc.Driver
db.default.url="jdbc:mysql://ホスト名/データベース名"

・PostgreSQLの場合
db.default.driver=org.postgresql.Driver
db.default.url="jdbc:postgresql://ホスト名/データベース名"

・SQLiteの場合
db.default.driver=org.sqlite.JDBC
db.default.url="jdbc:sqlite:/データベースファイルのパス"
※関連コンテンツ

「初心者のためのPlay Framework入門」に戻る