では、コントローラーからモデルクラスを利用してデータベースにアクセスを行なってみましょう。今回は、indexとsendformの２つのアクションメソッドを用意することにします。indexでは入力フォームとレコードの一覧を取得て表示をします。フォームに値を書いて送信するとsendformにPOST送信され、ここでレコードの保存を行います。

下のリスト欄に、コントローラー（Application.scala）と、２つのアクションで使用するビューテンプレート（index.scala.html）のソースコードを掲載しておきました。

●レコードの取得処理
indexでの全レコードの取得はとても簡単です。MydataのgetAllを呼び出すだけですから。

val datas = Mydata.getAll

これで取得したものをビュー側でテーブルに出力しています。以下の部分ですね。

@for(data:Mydata <- datas){
    <tr>
        <td>@data.name</td>
        <td>@data.mail</td>
        <td>@data.tel</td>
    </tr>
}

変数datasから順にMydataを取り出し、その値をテーブルとして書き出しています。getAllではas(Mydata.data)によりMydataインスタンスの形で値を取り出すようにしていましたから、こんな具合にコレクションの繰り返し処理で簡単にレコードを処理していくことができます。

●レコードの保存処理
レコードの保存は、sendformで行なっています。これも非常に単純です。送信されたフォーム情報からMydataを取り出し、その「addData」を呼び出すだけです。

var myForm = form1.bindFromRequest
val data: Mydata = myForm.get
val result = data.addData

Formの使い方は前回フォームヘルパーのところで説明しました。bindFromRequestにより送信されたフォーム情報を管理するFormインスタンス（変数form1）にフォームの値をバインドしたものをmyFormとして取得し、そこからgetでMydataを取り出してaddDataする、という流れになります。

いずれも、既に基本的な処理部分はモデルクラス側に用意していますから、コントローラーではただメソッドを呼び出すだけで済みます。モデルを定義する利点は、ここにあります。