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初心者のためのPlay Framework入門

EBeanによるModelの作成[Java編] (1/5)

作成:2013-03-03 11:00
更新:2013-03-03 11:00

■EBean利用の準備

Javaからデータベースアクセスを行うには、いくつかのやり方が考えられます。一般的なJava技術を利用することを考えれば、「JPA(Java Persistence API)」を利用するやり方があります。例えば、O/RマッパーであるHibernate APIを介してJPAを利用したデータベースアクセスは一般的にも受け入れやすいでしょう。

Play 2.0以前は、JPA + Hibernate APIという方式が標準的なModel作成の仕組みとして用意されていました。このやり方に馴染んでいる人も多いことでしょう。が、2.0以降、Playではこの一般的なやり方から、「EBean」という新しいライブラリを利用したやり方に切り替わりました。

EBeanというのは、Ajaveというところが開発するO/Rマッパーなのです。Playには、このEBeanが標準で組み込まれており、これを利用したModel作成が行えるようになっています。2.0以降でも、JPAベースでModelを作成することは可能ですが、基本はEBeanなのです。(これにJPAを統合して利用することは可能です)

従って、データベースアクセスをするには、このEBeanというものの使い方を覚える必要があります。といっても、そう難しいことはありません。EBeanは、JPAなどでもお馴染みのアノテーションを利用したモデルクラス定義で簡単にテーブルにアクセスできるようになっています。

では、EBeanを利用できる環境を整えましょう。EBeanのライブラリ自体は、Playに標準で組み込まれていますし、これを利用したデータベースアクセスのためのドライバも主なデータベース用のものはすべて揃っています。従って別途なにかをインストールする必要はありません。

必要となるのは、設定情報の記述のみです。「conf」フォルダ内にある「application.conf」を開き、そこに使用するデータベースとEBeanに関する設定を記述します。
db.default.driver=org.h2.Driver
db.default.url="jdbc:h2:mem:play"
ebean.default="models.*"

ドライバの設定は、db.default.driverdb.default.urlで行えます。ここでは、とりあえずH2エンジンを利用することにします。このあたりの設定は、Scala編で説明していますのでそちらを参照してください。

http://libro.tuyano.com/index3?id=1069003&page=2

EBean利用に必要な設定は、最後の「ebean.default」というもののみです。これは、EBeanで使用するモデルクラスの指定で、modelsパッケージ内のクラスを指定しておきます。これで、「application」フォルダ内の「models」内にモデルクラスを配置すれば、それが認識されるようになります。

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