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PHPで始めるGoogle App Engine (GAE)入門

GAEの準備から開発開始まで (4/4)

作成:2013-06-03 08:02
更新:2013-09-27 11:13

■Webアプリケーションのデプロイ

では、作成したWebアプリケーションのデプロイについて説明しましょう。これにはサーバー側の準備も行なっておく必要があります。

1. GAE側のアプリケーションの用意
まず、GAEのサイトにて、公開のためのアプリケーションを用意しておく必要があります。GAEのサイト(https://appengine.google.com/)にアクセスし、「Create Application」ボタンを押して新たにアプリケーションを用意しておいてください。

ここで用意するアプリケーション名は、app.yamlapplication:に指定するものです。必ず、app.yamlapplication:の名前をGAEのアプリ名に揃えてください。

※アプリケーション作成については以下を参照
http://libro.tuyano.com/index3?id=51&page=10


(※現時点ではデプロイするためには、アプリケーション作成後、PHPの事前登録が必要です。ページ下のほうで説明している「アプリケーションの登録について」を読んでください)


2.appcfg.pyでデプロイする
GAE側のアプリケーションが用意できたら、デプロイをします。これには、appcfg.pyというスクリプトを使います(これもGAE SDKに用意されているものです)。コマンドラインから以下のように実行をします。
appcfg.py update -R --runtime=php フォルダのパス
Webアプリケーションのフォルダがある場所にcdで移動し、「appcfg.py update -R --runtime=php php-app」というような具合に実行すれば、指定のフォルダをデプロイします。コマンドを実行すると、まずログインするアカウント(登録してあるメールアドレス)とパスワードを尋ねてくるのでそれぞれ入力してください。これで認証ができれば、指定のフォルダ内のファイルをデプロイします。

デプロイされたものは、「http://アプリ名.appspot.com」というアドレスで公開されます。アクセスして表示を確認しましょう。

■アプリケーションの登録について
この記事を書いている(2013.5)時点では、まだPHPの利用は一般に開放されておらず、利用したいアプリケーションを申請し、Googleによって登録がされたもののみが使えるようになっています。まずは、GAEに用意したアプリケーションをGoogleに申請してください。窓口は以下のアドレスになります。

https://gaeforphp.appspot.com/

ここから「Register an app for the Limitted Preview」ボタンを押すと、現在ログインしているアカウントにあるGAEのアプリケーションを登録する画面になります。ここで、PHPを利用したいアプリを選び、利用目的などを記述して送信してください。Googleは順番に内容を確認後、登録作業を進めていますので、しばらく待っていれば登録され、PHPが使えるようになるでしょう。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

※下図は、GAEのアプリケーション登録画面

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