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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

FormAppによるフォームの集計と作成 (3/5)

作成:2013-06-23 09:39
更新:2013-06-23 09:39

■Formオブジェクトを生成する

続いて、フォームを作成する機能について説明をしましょう。最初に述べたように、フォームは、Formオブジェクトとして用意されています。このFormオブジェクトを新たに作ることで、新しいフォームを作ることができます。


・新しいフォームを作る
変数 = FormApp.create( 名前 );
新しいフォームを作成します。引数にはフォームの名前を指定します。これを実行すると、Googleドライブに、引数に指定した名前でフォームが作成されます。返値は、作成されたFormオブジェクトになります。

このFormには、さまざまな属性が用意されており、それらを操作するためのメソッドもForm内に用意されています。主な属性の設定メソッドを以下に整理しておきましょう。


・タイトルを設定する
《Form》.setTitle( テキスト );
フォームのタイトルを設定します。これは最初に説明しましたが、念のため。


・フォームの説明を設定する
《Form》.setDescription( テキスト );
フォームの説明テキストを設定します。タイトルの下に表示されるものです。


・受付中かどうかを設定する
《Form》.setAcceptingResponses( 真偽値 );
フォームの受付中かどうかを示すものです。trueにすれば受付中となり、フォームが表示されます。falseになると受付をおこなっていない状態となり、フォーム自体は表示されません。


・回答の再編集を許可する
《Form》.setAllowResponseEdits( 真偽値 );
これをtrueにすると、回答時に編集用のリンクが表示されるようになり、これをクリックして送信済みの回答を再編集できるようになります。


・ログインを必須にする
《Form》.setRequireLogin( 真偽値 );
Google Appのアカウントでログインに関するものです。trueにすると、ログインしないと回答できないようになります。


・メールアドレスを収集する
《Form》.setCollectEmail( 真偽値 );
ログイン必須にしているとき、ログインされたメールアドレスを自動収集するかどうかを指定します。trueにするとアドレスを収集します。


・お礼メッセージの設定
《Form》.setConfirmationMessage( テキスト );
アンケート送信後に表示される「ありがとうございました」のメッセージを設定します。


・アンケート結果の収集先を指定する
《Form》.setDestination( ターゲットの種類 , ID );
送信されたアンケート結果をどこで収集するかを指定します。第1引数にはFormApp.DestinationTypeオブジェクトの値を指定します。といっても、現状ではSPREADSHEETSしかありません。第2引数には、保存するGoogle表計算のIDを指定します。これにより、送信されたアンケート結果はそのスプレッドシートに自動収集されます。


――この他にもいろいろと用意されてますが、とりあえずこれらがわかれば、アンケートの基本的な設定は大体行えるでしょう。

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