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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

Uiによる簡易インターフェイスの作成 (3/5)

作成:2013-06-30 11:44
更新:2013-06-30 11:51

■Uiでalertを表示する

Uiでは、メッセージの表示や簡単な入力のためのダイアログを呼び出すためのメソッドが用意されています。これらを呼び出すだけで、ドキュメントにアラートやダイアログが表示できます。

まずは、アラートの表示からです。。これは「alert」というメソッドとして用意されています。引数の指定の仕方によって3通りの呼び出し方が行えるようになっています。

注意したいのは、表示するボタンと返値です。これらは、Ui内に用意されている「ButtonSet」「Button」というプロパティに設定されているオブジェクトの中にまとめられている値を使います。


・アラートの表示
変数 = 《Ui》.alert( テキスト );
変数 = 《Ui》.alert( テキスト, ボタン );
変数 = 《Ui》.alert( タイトル, テキスト, ボタン );

テキスト――アラートに表示するメッセージテキストです。
ボタン――表示するボタンを示すもの。《Ui》.ButtonSetにある値を使って指定します。(後述)
タイトル――アラートのタイトルテキストです。


・ボタンの値
《Ui》.ButtonSet.OK――「OK」ボタン1つのみ表示
《Ui》.ButtonSet.OK_CANCEL――「OK」「キャンセル」ボタンを表示
《Ui》.ButtonSet.YES_NO――「はい」「いいえ」ボタンを表示
《Ui》.ButtonSet.YES_NO_CANCEL――「はい」「いいえ」「キャンセル」ボタンを表示


・返値
《Ui》.Button.OK――「OK」ボタンをクリック
《Ui》.Button.CANCEL――「キャンセうr」ボタンをクリック
《Ui》.Button.YES――「はい」ボタンをクリック
《Ui》.Button.NO――「いいえ」ボタンをクリック
《Ui》.Button.CLOSE――クローズボックスをクリックして閉じた


下のリスト欄に簡単なサンプルを挙げておきます。アラートを表示し、ボタンを押すと、それに応じたメッセージが表示されます。alertに設定するボタンの値はui.ButtonSetにある値を指定し、返値のチェックではui.Buttonにある値を使います。両者の役割分けをよく理解しておきましょう。


※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

function showAlert(){
  var ui = DocumentApp.getUi();
  var re = ui.alert("メッセージ表示", "朝ごはんは食べた?", ui.ButtonSet.YES_NO_CANCEL);
  switch(re){
    case ui.Button.YES:
      ui.alert("健康的です。");
      break;
    case ui.Button.NO:
      ui.alert("食べないと太るよ。");
      break;
    case ui.Button.CANCEL:
      ui.alert("なんで教えてくれないの?");
      break;
    case ui.Button.CLOSE:
      ui.alert("無視したな!");
      break;
  }
}


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