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初心者のためのSpring Bootプログラミング入門

MavenでJavaプロジェクトを作ろう (5/5)

作成:2014-06-14 10:37
更新:2015-04-23 08:46

■SampleController.javaの作成

続いて行うのは、「コントローラークラス」の作成です。Groovyを使って簡易アプリケーションを作ったとき、コントローラークラスを作りましたね? あれと同じものをJavaで作るわけですね。

では、App.javaがあるのと同じ場所に「SampleController.java」というファイルを作成しましょう。そして、下のリスト欄のようにソースコードを記述して下さい。これが今回のサンプルです。

ソースコードを見ると、Groovyのときに使った@RestController@RequestMappingがそのまま使われていることがわかります。クラスはただのObject継承のシンプルなもの。Groovyのコントローラークラスを思い出せば、ほとんど同じものであることがわかるでしょう。改めて説明することはありませんね。

では、これで必要最低限のものは揃いました。コマンドプロンプトあるいはターミナルから、プロジェクトのフォルダ(ここでは「BootApp」フォルダ)の中にカレントディレクトリを移動して下さい。そして、以下のように実行しましょう。
mvn spring-boot:run
Javaプロジェクトでは、Mavenのコマンドを使ってプロジェクトを実行します。しばらく待っているとプロジェクトをビルドし、Webアプリケーションとして起動します。起動が完了したら、 http://localhost:8080/
にアクセスしてみましょう。「Spring Boot Sample!」というテキストが表示されます。ごく単純ですが、Webアプリケーションが完成しました!

Groovyに比べると、Mavenでプロジェクトを作成し、pom.xmlを編集し、App.javaとコントローラークラスを作成し……と、ちょっとばかり面倒ですが、それでも他の本格的なWebアプリケーション作成のフレームワークに比べれば圧倒的に簡単な作業で作れることがわかります。

なにより、ここまでの作業で「何の設定ファイルも作ってない」ことに気がついたはずです。web.xmlもなし。そもそも、かの「webapp」フォルダすらありません。必要なのは、ただクラスを書いてアノテーションを付けるだけなのです。今までの「設定ファイルヘル」なアプリケーションフレームワークからすると、信じられないほどにすっきりとしていることがわかるでしょう。



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●プログラム・リスト●

package com.tuyano.libro.bootapp;

import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RestController;

@RestController
public class SampleController {

    @RequestMapping("/")
    public String index() {
        return "Spring Boot Sample!";
    }

}

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