一般の変数は、１つの値しか保管できませんが、多数の値をまとめて管理できる特別な変数というのも用意されています。それが「配列」です。

配列は、値にインデックス（通し番号）をつけて保管することで、多数の値を管理します。値を取り出す際には、利用したい値が保管されているインデックス番号を指定して取り出します。

この配列の作り方はいくつかあります。ここでは２つの方法を紹介します。


・指定した数だけ保管する場所を確保する

型名[] 変数 = new 型名[ 要素数 ];

・指定した値を保存する配列を作成する

型名[] 変数 = { 値1, 値2, ……};

配列の変数は、型名の後に[]をつけて宣言します。例えばint型の配列変数であれば、「int[] num」という具合に記述することになります。

保管する要素数を指定して配列を作成するには、newを使います。例えば、intの値を保管する配列で、要素数10個を用意したければ、「new int[10]」という具合に記述します。

あらかじめ保管する値がわかっているならば、{}でそれらの値をカンマで区切って記述します。値を取り出したり変更したりする際には、変数名の後に[]でインデックス番号を指定します。例えば以下のようにです。


・int型配列numから3番の値を取り出す

int re = num[3];

・string型配列strの10番の値を"ok"に変更する

str[10] = "ok";

配列を利用するとき、注意しなければならない点がいくつかあります。以下のようなものです。


1. 保管できるのはすべて同じ型の値です。異なる型を入れておくことはできません。

2. インデックス番号は、１からではなく、ゼロから始まります。変数numの最初から５個の値ならば、num[0]～num[4]となります。

3. 作成された配列は、要素数固定です。インデックス番号で要素数より大きな値を指定するとエラーになります。

ざっとこの程度を頭に入れておけばよいでしょう。この配列は、次回に説明するforeachという構文で用いられることが多いでしょう。具体的な利用の仕方は次回説明します。