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初心者のためのSwiftプログラミング入門

値・変数・演算について (3/4)

作成:2014-07-19 13:15
更新:2014-07-19 13:15

■演算の基本について

値の演算は、それほど特殊(?)なものはありません。主な演算子についてまとめておきましょう。


●数値演算
数値演算の基本である四則演算は、極普通の演算子を使って行えます。以下に整理しておきましょう。

A + B ――AとBを加算(足し算)します。
A - B ――AからBを減算(引き算)します。
A * B ――AとBを乗算(掛け算)します。
A / B ――AをBで除算(割り算)します。
A % B ――AをBで割った余りを計算します。

この他、()による演算の優先順位の指定などももちろんできます。数値演算については、それほど特殊なものはないでしょう。


●テキスト演算
テキストの演算は、+記号によるテキストの連結がサポートされています。"Hello" + "Swift"とすれば、"HelloSwift"というテキストが得られます。


●代入演算子
既に登場していますが、値の代入は、イコール記号(=)によって行います。これにより右辺の値を左辺の変数などに代入します。他、四則演算と代入を同時に行うものとして以下のような演算子が用意されています。

A += B ――AにBを加算する。(A = A + B と同じ)
A -= B ――AからBを減算する。(A = A - B と同じ)
A *= B ――AにBを乗算する。(A = A * B と同じ)
A /= B ――AをBで除算する。(A = A / B と同じ)
A %= B ――AをBで除算した余りをAに代入する。(A = A % B と同じ)


●インクリメント/デクリメント演算子
変数の値を1増やしたり1減らしたりするためのものです。これは以下のものが用意されています。

++A , A++ ――Aの値を1増やします。
--A , A-- ――Aの値を1減らします。

変数の前につける場合と後につける場合がありますが、これは値の評価と書き換えのタイミングの違いです。++Aの場合、値を1増やしてからAの値を取得します。つまり、得られる値は1増えたものです。これに対し、A++はAを取得した後に値を1増やします。つまり、Aの値は1増える前のもので、それが使われた後で値は変更されます。


●比較演算子
制御構文の条件などに多用されるものですね。「AとBは等しい」とか「AはBより大きい」といった具合に、2つの値を比較し、それが正しければtrue、そうでなければfalseを返す演算子です。

A == B ――AとBは等しい
A != B ――AとBは等しくない
A < B ――AはBより小さい
A <= B ――AはBと等しいか小さい
A > B ――AはBより大きい
A >= B ――AはBと等しいか大きい


●論理演算子
真偽値の値によって真偽値の値を返すものですね。構文の条件として複数の比較演算の式を組み合わせて設定したりするのに用いられます。

A && B ――いわゆる「AND演算」です。AとBの両方がtrueならばtrue。それ以外はすべてfalseとなります。
A || B ――いわゆる「OR演算」です。AとBのどちらか一方でもtrueならばtrue。両方共にfalseの場合のみfalseとなります。
A ^ B ――いわゆる「XOR演算」です。AとBが異なる値ならtrue、同じ値ならfalseとなります。
!A ――いわゆる「NOT演算」です。Aがtrueならばfalse、falseならばtrueとなります。

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