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初心者のためのUnity超入門

さまざまなゲームオブジェクト (4/5)

作成:2014-03-22 10:02
更新:2014-03-22 10:02

■ライトのインスペクター

ゲームオブジェクトの中でも、ライトについては独自の設定がインスペクターに追加されています。これらを使ってライトの調整を行うことができます。ざっと整理しておきましょう。

◎Type
ライトの種類を選択するものです。ライトは、DirectionとかSpotとかPointとかいろいろ用意されていますが、実はこのTypeを変更するだけで別の種類のライトにパッと変えることができるんですね。なお、「Area」というのはUnity Pro(有料版)でないと使えません。

◎Range
SpotPointで表示されます。これは光の届く範囲を指定するものです。Directionはシーンのすべての場所に同じ光が届きますが、SpotPointは光源から離れるにつれ光は弱まり、ある地点から先は光が届かなくなります。この距離を指定します。

◎Spot Angle
Spotにのみ表示されます。これは、スポットライトの光を照射する角度を指定するものです。

◎Color
光の色を設定します。白い四角い領域をクリックすると、色を選ぶウインドウが現れるのでここで変更します。光の色を変えると、その光が当たったゲームオブジェクトも色が変わって見えます。

◎Intensity
光の強さを表します。「1」が標準の明るさで、大きくなるほど照度が強くなる、と考えてください。Directionではだいたい0.5が設定されており、これで十分な明るさといえるでしょう。

◎Cookie/Cookie size
これは、あらかじめ用意しておいたテクスチャ(イメージファイルのこと)をもとに光のあたり具合を設定するものです。Cookie sizeは、設定したテクスチャを割り付ける際のサイズ(1=実寸)を指定するものです。

これを利用することで、例えば円以外の形のスポットライトとか、木漏れ日のように光と影が入り混じった明かりとかいったものも作れるようになります。

◎Shadow Type
影の設定です。これはSoft ShadowHard Shadowというのが用意されています。これらを選ぶと、下に影に関する設定項目が以下のように現れます。

Strengsh――影の濃さ。1だと真っ黒。小さくなるほど薄くなる
Resolution――影の解像度(細かさ)
Bias――一定サイズ以下は影つけを省略するための設定
Softness/Softness fade――Soft Shadowのみある、影をソフトにする度合いの調整

◎Draw Halo
これは「ハロー」という特殊効果を表示するかどうか指定するものです。

◎Render Mode
レンダリングのモードを指定します。

◎Culling Mask
カリングマスク」という、特定のレイヤーのものだけをライト処理するためのものです。

◎Lightmapping
ライトマッピング」といってテクスチャで光量のマッピングを行うためのものです。


――たくさんありますが、とりあえずRange/Spot AngleColorIntensityといった基本的な設定だけ覚えておけば十分でしょう。それ以外のものは、「ある程度Unityを使いこなせるようになってから利用するもの」と割りきって、当分、忘れてしまいましょう!

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●プログラム・リスト●

※ライトのインスペクター。

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