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初心者のためのJavaScriptプログラミング入門

制御構文 (4/6)

作成:2010-03-31 21:32
更新:2010-05-11 17:02

■細かな繰り返し制御を行う「for」

より細かな繰り返しの制御を行いたい場合には、「for」という構文を用います。これは、「繰り返し時の初期化処理」「繰り返しの条件チェック」「繰り返し後の処理」という3つの要素を持った繰り返し構文です。(下のリスト部分を参照)

for構文に入ると、まず最初に「初期化処理」のところに書かれているものを実行します。そして、繰り返し条件をチェックし、その結果がtrueならば、その後の処理を実行します。そして処理の実行後、繰り返し後の処理を実行してから再び繰り返し条件のチェックに戻ります。そして条件をチェックしてからまた……というように、繰り返しを実行し続けるのです。

「しかし、初期化処理だの繰り返し後の処理だのといわれても、どう使えばいいのかピンとこない」……という人も多いでしょう。forのもっとも多い使い方は、「繰り返し回数をカウントする変数を操作する」というものです。簡単な例をあげておきましょう。

○利用例○

下のリスト部分に上げたサンプルは、ゼロから変数Nまでの整数をすべて合計する、というものです。forの部分を見てみましょう。
for(var i = 0;i <= N;i++)
このようになっていますね。最初に繰り返しに入る前に「var i = 0」を実行します。そして、繰り返しを行う際、「i <= N」をチェックし、これが正しければ繰り返し部分の処理を実行します。その後、「i++」を実行してから再び条件のチェックに戻ります。――どうです? 別に難しいことはないでしょう?

このように「変数を用意しておき、それを一定数ずつ増減させながら繰り返しを行う」というやり方は、forのもっとも基本となる使い方です。まずは、この使い方をしっかりマスターしておきましょう。

※代入演算子について

サンプルスクリプトでは、繰り返し部分で変数toalに変数iを足すのに「total += i;」といった書き方をしています。これは、「total = total + i;」と同じ意味です。JavaScriptには、このように変数に四則演算をした結果を代入するための演算子が用意されています。あわせて覚えておくとよいでしょう。

A += B;  A = A + B; と同じ
A -= B;  A = A - B; と同じ
A *= B;  A = A * B; と同じ
A /= B;  A = A / B; と同じ
A %= B;  A = A % B; と同じ

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

・for文の基本形
for ( 初期化処理 ; 繰り返し条件 ; 繰り返し後の処理 )
    ……実行する処理……


※サンプルスクリプト

<html>
	<head>
		<script type="text/javascript">
		<!--
		var N = 100;
		var total = 0;
		for(var i = 0;i <= N;i++)
			total += i;
		alert(N + "までの合計:" + total);	
		//-->
		</script>
	</head>
	<body>
		<H1>TEST.</H1>
	</body>
</html>

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