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初心者のためのGradle入門

タスクを作る (3/5)

作成:2017-10-21 09:46
更新:2017-10-21 09:46

■パラメータを渡す

タスクは、実行する際に必要な値をパラメータとして渡すことができます。これは、非常に簡単です。単に、タスク処理の中で変数を使えばいいのです。例えば、こんな感じです。
task msg {
    println("you typed: " + x)
}

ここでは、printlnで変数xの値を表示しています。この変数xに値を設定したい場合は、gradleコマンドを実行する際に以下のように入力します。
gradle msg -Px=値

このように、「-P」の後に変数名を付け、その後にイコールで値を指定します。変数hogeに123と値を渡したいならば、-Phoge=123といった具合に記述すればいいわけですね。

実際の利用例を下のリスト欄に掲載しておきましょう。これは、数字を渡すと、その数字までを加算していくサンプルです。タスクでは「max」という変数を使い、最大値を指定しています。例えば、
gradle hello -Pmax=5

このように実行したとしましょう。すると以下のようにメッセージが出力されていきます。
> Task :hello
1: 1
2: 3
3: 6
4: 10
5: 15
--end.

ここでは、def n = max.toInteger() というようにして、変数maxを整数値に変換したものを変数nに代入しています。そしてこのnの値を利用し、forで繰り返し表示と計算を行っています。こんな具合に、パラメータを使って簡単に値を変数に渡せるのです。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

task hello {
    doLast {
        def n = max.toInteger()
        for(def i in 1..n){
            println("No," + i + " count.")
        }
        println("--end.")
    }
}

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