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初心者のためのApache Maven入門

Webアプリケーションの開発 (6/6)

作成:2017-10-14 14:53
更新:2017-10-14 14:53

■Jettyの利用について

さて、今回は、Mavenの機能の中でももっとも重要なものである「依存ライブラリの管理」を行なっています。<dependencies>タグを見てみましょう。JUnitライブラリの他に、2つのライブラリ設定が追記されていることがわかるでしょう(下のリストを参照)。

これらは、Jetty利用に関するものです。それぞれの役割を簡単に説明しましょう。

・jetty-server
1つ目は、Jettyサーバーのライブラリです。Jettyサーバーの基本的なライブラリ類が組み込まれます。

・jetty-webapp
これは、Jetty WebappやSecurity、Servlet、XMLなどWebアプリケーション関連のライブラリ類が組み込まれます。これがなくともJettyサーバーそのものは起動できますが、Webアプリケーションで使われるリソースによっては動作に問題が起こる可能性もあるので、jetty-serverとセットで用意しておきましょう。


■Jettyプラグインについて

ライブラリの他に、Jettyサーバーを起動するためのプラグイン設定も必要になります。jetty-maven-pluginというもので、グループID、アーティファクトID、バージョンの必要最低限の設定だけ用意しておけばOKです。

先に、mvn jetty:runでJettyを起動しましたが、これを可能にしていたのが、このJettyプラグインです。特に設定なども必要ないシンプルなものですね。これで、Jettyを使ったWebアプリケーションの実行が可能になるのです。


――以上、2つの<dependency>と、1つの<plugin>を追加すれば、JettyでWebアプリケーションを実行し動作させることができるようになります。Webアプリケーション開発の基本機能として使い方を覚えておきましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

※依存ライブラリ

<dependency>
    <groupId>org.eclipse.jetty</groupId>
    <artifactId>jetty-server</artifactId>
    <version>${jetty.version}</version>
</dependency>
<dependency>
    <groupId>org.eclipse.jetty</groupId>
    <artifactId>jetty-webapp</artifactId>
    <version>${jetty.version}</version>
</dependency>


※Jettyプラグインについて

<build>
    <finalName>SampleWebApp</finalName>
    <plugins>
        <plugin>
            <groupId>org.eclipse.jetty</groupId>
            <artifactId>jetty-maven-plugin</artifactId>
            <version>${jetty.version}</version>
        </plugin>
    </plugins>
</build>
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