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初心者のためのDart 2入門

値と計算の基本 (7/9)

作成:2018-03-10 10:22
更新:2018-03-10 10:22

■テキストリテラルへの埋め込み

変数や式などは、テキストリテラルと組み合わせるとき非常に面白い使い方ができます。リテラルの中に、変数などを埋め込んでテキストを作成することができるのです。例えば、こんな具合です。
void main() {
  var nm = 'Taro';
  print('Hello, $nm.');
}
こうすると、「Hello, Taro.」とテキストが出力されます。printされる'Hello, $nm.'というテキストの「$nm」という部分に、変数nmの値が組み込まれて表示されるのです。

このように、「$変数」という形でテキスト内に値を埋め込むと、その変数の値を使ってテキストが作成されます。

ただし、このやり方は、$○○の前後に半角スペースなどがないとうまく機能しない場合があります。例えば、
void main() {
  var nm = 'Taro';
  print('I am $nmsan.');
}
このようにするとエラーになってしまいます。$部分のどこまでが変数名などかがわからないためです。このような場合は、${変数} という形で記述するとよいでしょう。
void main() {
  var nm = 'Taro';
  print('I am ${nm}san.');
}
これで、「I am Tarosan.」とテキストが表示されるようになります。変数の埋め込みは、この書き方が基本と覚えてしまっても良いでしょう。


■式も埋め込める!

この${}は、変数だけしか使えないわけではありません。値として扱えるものならば、実はどんなものでも記述できるのです。例えば、こんな具合です。
void main() {
  var a = 10;
  var b = 20;
  print('${a} + ${b} = ${a + b}');
}
変数a, bを用意し、それらと計算の式をテキストリテラルに埋め込んでテキストを作っています。変数だけでなく、${a + b} というようにして式まで埋め込んでいますね。これでも問題なく値が表示されます。

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