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初心者のためのGradle入門

Gradleプロジェクトを作成する (5/5)

作成:2017-10-21 09:28
更新:2017-10-21 09:28

■コンパイルと実行

では、作成したプロジェクトを、Gradleコマンドで処理してみましょう。ここでは「コンパイル」「実行」「パッケージ化」といった基本操作のタスクを覚えましょう。

・プログラムのコンパイル
gradle compileJava
コンパイルは、「compileJava」というタスクとして用意されています。これは、Javaのソースコードをコンパイルするためのものです。

・プログラムの実行
gradle run
java-applicationタイプのプロジェクトでは、「run」タスクというものが用意され、これを実行することでメインクラスを実行することができます。デフォルトでは、App.javaが実行されます。

・パッケージ作成
gradle jar
jar」タスクは、その名の通り、プログラムをJarファイルにまとめて保存します。これは、プロジェクト内に作成される「build」フォルダ内の「libs」フォルダの中に保存されます。

・クリーン化
gradle clean
プロジェクトをビルドすると、「build」フォルダ内にいろいろなファイルが保存されます。cleanタスクは、これらを消去し、ビルド前の状態に戻します。


■ビルドと実行!

では、これらがわかったところで、実際にコマンドを実行してみましょう。コマンドプロンプトまたはターミナルは開いていますか? cdで、プロジェクトのフォルダの中に移動していますね? その状態で、以下のように実行して下さい。
gradle compileJava
gradle run
gradle jar

プログラムのコンパイル、実行、Jar作成といった作業を行なっています。実行時には「Hello World.」とメッセージが出力されます。また「build」フォルダ内の「libs」フォルダには、「GradleApp.jar」というJarファイルが作成されるのがわかるでしょう。

ただし、これは例えば「java -jar GradleApp.jar」というようにしても実行できません。なぜなら、マニフェストファイルが用意されていないため、実行可能Jarファイルになっていないからです。

jara -classpath GradleApp.jar App」という具合に-classpathを指定し、明示的にAppクラスを実行すればちゃんと実行できます。ちょっと面倒くさいですが、とりあえず動けばよし、ということで。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。


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