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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

Calendar API v.3 によるカレンダーアクセス (3/5)

作成:2018-05-05 10:46
更新:2018-05-05 10:46

■カレンダーを作成する

では、カレンダーをスクリプト内から作成する場合はどうするのでしょうか。これも、実はかなり簡単です。

カレンダーは、Calendar.Calendarsというところで管理されています(カレンダーのリストであるCalendar.CalendarListとは別物です)。このプロパティには、CalendarCollectionという、カレンダーを管理するオブジェクトが設定されています。ここにある「insert」メソッドを使って、カレンダーを追加します。
Calendar.Calendars.insert( カレンダー );
問題は、追加するカレンダーのオブジェクトをどう用意するか?ということでしょう。これには、先ほどCalendarList.itemsから取り出したカレンダーの情報をまとめたオブジェクトを思い出して下さい。カレンダーの基本的な情報をまとめたオブジェクトを用意すればいいのです。
{
    "kind": "calendar#calendar",
    summary: サマリー,
    description: 説明文,
}
このようなオブジェクトを用意します。kindは、オブジェクトの種類を示すものなので、これは必ず"calendar#calendar"と指定しておきます。summaryが、カレンダーの名前として扱われるテキストになります。他、細かな説明はdescriptionに用意しておけばいいでしょう。

こうして用意したオブジェクトを、insertで追加すれば、それだけでもうカレンダーが作成できてしまうのです。以下に簡単なサンプルを挙げておきました。これで「★サンプル・カレンダー★」というカレンダーが作成されます。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

function myFunction() {
  var data = {
    "kind": "calendar#calendar",
    summary:'★サンプル・カレンダー★',
    description:'this is sample calender.',
  };
  var res = Calendar.Calendars.insert(data);
  Logger.log(res.summary + '(' + res.id + ')');
}
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