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初心者のためのGradle入門

DefaultTaskクラスの利用 (5/5)

作成:2017-10-21 10:04
更新:2017-10-21 10:04

■ファイルをコピーする「Copy」の利用

プログラム実行関係の他にも、比較的覚えておくと役立つものとして、ファイル関係のクラスをいくつか紹介しておきましょう。


■Copyクラス

Copyクラスは、その名の通り、ファイルをコピーするための機能を提供します。これには以下のようなメソッドが用意されています。

from 《コピー元のパス》
コピーする元のファイルやフォルダのパスをテキストで指定します。

into 《コピー先のパス》
コピー先となるファイルやフォルダのパスをテキストで指定します。

include 《パターン》,……
コピー対象に含めるファイルを、ANTスタイル・パターンと呼ばれる形式で指定します。これはワイルドカードで指定されるパターンです。

exclude 《パターン》,……
コピー対象から外すファイルをANTスタイル・パターンで指定するものです。


■Deleteクラス

Deleteクラスは、ファイルやフォルダを削除するためのものです。これには以下のメソッドが用意されています。

delete 《ファイル》,……
削除対象となるファイルを指定するものです。これはファイルパスのテキストでOKです。


――では、Copyの簡単な利用例を下に挙げておきましょう。これは、「main」内の「java」フォルダをプロジェクトフォルダの外側にコピーするものです。「gradle copyJava」と実行してみて下さい。「java」フォルダが、プロジェクトフォルダと同じ場所に「java_backup」という名前でコピーされますよ。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

task copyJava(type: Copy) {
    group 'libro'
    description 'backup java files.'
    from 'src/main/java'
    into '../java_backup'
 }
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