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初心者のためのDart 2入門

コレクションについて (2/5)

作成:2018-03-24 09:20
更新:2018-03-24 09:20

■for-in構文について

リストのように多数の値を扱う場合、1つ1つの値を個別に利用するよりも、「すべての値に同じような処理を行う」ということのほうが多いでしょう。

このような処理のために、Dartには専用の繰り返し構文が用意されています。for-inというもので、以下のように利用します。
for ( var 変数 in リスト ) {
    ……実行する処理……
}
このforでは、リストから順に値を取り出しては変数に代入し、その後の{}の処理を実行する、ということをリストのすべての値について繰り返していきます。{}内で、()に用意してある変数を利用した処理を行えば、自動的にリストの全値についてそれが実行されることになるのです。

簡単な例を下に掲載しておきます。これはリストarrの値の合計と平均を計算するサンプルです。ここではリストarrの合計を以下のようにして計算しています。
  for (var n in arr) {
    total += n;
  }

とても単純ですね。()に用意した変数nの値をtotalに足しているだけです。これでリストのすべての値がtotalに加算されます。

このfor-inは、リスト専用というわけではありません。この後に登場するものについても利用できるものがあります。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

void main() {
  var arr = [98, 76, 54, 68, 79];
  var total = 0;
  for (var n in arr) {
    total += n;
  }
  print('合計:${total}. 平均:${total ~/ arr.length}.');
}


※実行結果
合計:375. 平均:75.
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