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初心者のためのReact入門

Reactの基本的な仕組みを理解しよう (4/4)

作成:2017-04-01 09:17
更新:2017-04-01 09:17

■App.jsとAppコンポーネント

アプリケーションの表示部分は、「コンポーネント」によって行われます。このソース・コードがどうなっているか見てみましょう。

デフォルトでは、App.jsというスクリプトファイルが用意されており、ここにAppというコンポーネントのコードが記述されています。その内容を下に掲載しておきます。コードの内容を整理していきましょう。

・import文について
まず最初に、import文でいくつかのモジュールがインポートされています。最初に、import React, { Component } from 'react'; という文がありますが、これがReactのコンポーネント関係のオブジェクトをロードしている部分です。その後の2文は、logo.svgApp.cssをロードするためのものです。

・Appクラスについて
ここでは、Appクラスというものが定義されています。JavaScriptでも、実はクラスを作成することができます。ES6と呼ばれるエディションからクラスの定義が可能になっています。(ReactがES6であることを思い出して下さい)。ここでは、Appクラスを以下のように定義しています。
class App extends Component {……}

Componentクラスを継承してAppクラスを作成しているのがわかるでしょう。このComponentというのが、コンポーネントのベースとなるクラスなのです。これを継承することで、コンポーネントとして機能するようになります。

・renderメソッドについて
このAppクラスの中には、renderというメソッドが1つだけ用意されています。これは以下のように書かれています。
render() {
    return ……;
}

returnで返している値が、そのままレンダリングの内容として扱われます。ここでは、returnしている値が以下のような形になっています。
return (<div className="App">……略……</div);

HTMLのタグが書かれていますね。そう、「JSX」というやつです。ここで返されたタグがそのままAppコンポーネントの表示内容として出力されるのです。


――これで、Reactアプリケーションの基本的な内容がわかってきました。「コンポーネントを定義し、それを組み込んでレンダリングする」というのが、Reactで行っていることの全てなのです。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

import React, { Component } from 'react';
import logo from './logo.svg';
import './App.css';

class App extends Component {
  render() {
    return (
      <div className="App">
        <div className="App-header">
          <img src={logo} className="App-logo" alt="logo" />
          <h2>Welcome to React</h2>
        </div>
        <p className="App-intro">
          To get started, edit <code>src/App.js</code> and save to reload.
        </p>
      </div>
    );
  }
}

export default App;

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