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初心者のためのDart 2入門

関数を利用する (1/6)

作成:2018-03-31 08:03
更新:2018-03-31 08:03

■関数の定義

プログラミング言語は、「最初から最後まで順番に処理を実行しておしまい」といった単純明快なプログラムしか作れないわけではありません。むしろ、必要に応じて様々な処理を呼び出していくような複雑な処理を作るほうが圧倒的に多いでしょう。

こうした「プログラムを構造的に組み立てていく」というときの基本となるのが「関数」です。関数は、ある決まった処理を、メインプログラムとは切り離していつでもどこからでも呼び出せるようにしたものです。これは以下のような形で定義されます。

・関数の定義
戻り値 関数名 ( 引数 ) {
    ……実行する処理……
}

戻り値――処理を実行した後、何らかの値を呼び出し元に返すためのもの。
関数名――関数の名前。
引数――関数に必要な値を渡すためのもの。

関数の定義は、「戻り値」「関数名」「引数」の3つの要素で構成されます。これらの役割がわかれば、関数の定義はそう難しいものではありません。

・関数名
関数名は、関数の名前ですね。関数を呼び出すときは、この関数名を使って指定をします。これは半角英数字とアンダースコア(_)記号の組み合わせでつけます。最初の文字には数字は使えません。

・引数
引数は、関数が必要とする値を渡すためのものです。これは、()内に変数として用意します。複数の値が必要な場合は、コンマで区切って記述できます。関数を呼び出す際には、()内の変数に必要な値を割り当てるようにします。

関数によっては、何も値を渡す必要がないものもあります。このような場合は、()だけ用意しておきます。

・戻り値
関数の中には、「ただ処理を実行するだけのもの」と、「実行後、結果を呼び出し元に返すもの」があります。この「値を返す関数」で用意されるのが戻り値です。

この戻り値は、「値を返さない関数」の場合は、必要ありません。値を帰す場合は、返す値のタイプを指定します。例えば整数の値を返すならば、「int」と戻り値を指定します。


――引数や戻り値の指定は、場合によってはないこともあります。関数内でどのような処理を行うかを考えて定義する必要があります。

関数を定義しておくと、いつでも何度でもその処理を呼び出して実行させることができるようになります。汎用的な処理ほど、関数として定義しておけば、同じ処理を何度も書く必要がなくなり、効率的にプログラムを組み立てていけるようになります。

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