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初心者のためのJupyter入門

matplotlibでグラフ化する (5/6)

作成:2018-02-10 11:03
更新:2018-02-10 11:03

■テキストと矢印

グラフの中に、ちょっとした追記をしたいこともあります。テキストを追加したり、グラフの特定の場所に矢印などで注を加えたり。また、「この範囲は○○ですよ」と、グラフの一定のエリアを強調したいこともあるでしょう。

こうしたグラフへ追加する機能についてもいくつか紹介しておきましょう。まずは、テキストと矢印関係です。


・テキストの追加
《matplotlib》.text( X座標 , Y座標 , テキスト )
テキストを追加します。テキストの座標と表示するテキストを引数に指定します。

・矢印の追加
《matplotlib》.arrow( X座標 , Y座標 , X長さ , Y長さ , head_width=ヘッド幅 , head_length=ヘッド長 )
矢印を追加します。これは矢印が示す位置(先端の座標)、矢印の終わり位置(先端からX方向、Y方向にどれだけの地点か、を指定)を指定します。他、矢印の頭の部分の幅と長さも設定できます。

・矢印付きテキスト(注釈)
《matplotlib》.annotate( テキスト , xy=矢印座標 , xytext=テキスト座標 , arrowprops=矢印情報 )
矢印とテキストがセットになったものです。指定の座標からテキストまで矢印を引いたものです。表示するテキスト、矢印が指し示す座標、テキストの表示する座標などを指定します。またarrowpropsで、表示する矢印に関する設定をdictでまとめて指定できます。

・利用可能な引数
これらのメソッドでは、指定の引数の他に、描画に関する名前付きの引数がいろいろと利用できます。主なものを簡単にまとめておきましょう。

color――テキストや直線の色を指定します。
facecolor――矢印や塗りつぶしなど、図形の色を指定します。
alpha――透過度を0.0~1.0の間で指定します。
linewidth――線分の幅を指定します。
fontsize――テキストのフォントサイズを指定します。

色関係の値は、'red'などの色名を指定するか、'#ff0000'というように6桁の16進数で指定をします。では、実際の利用例を下に挙げておきましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

m = np.array(range(-100,100))
n = m**2

plt.plot(m, n, label='y=x**2')

plt.title("Sample Graph")
plt.xlabel("x")
plt.ylabel("y")
plt.grid(True)
plt.legend()

plt.text(-50, 8000, 'Hi! It is sample text!!', \
         fontsize=16, color='cyan')
plt.annotate('look Here!',xy=(0,0), xytext=(10,4000), \
            arrowprops=dict(facecolor='red'),
            fontsize=24, color='darkgray')
plt.arrow(-75, 9000, 0, -2500, width=5.0, \
          head_width=20.0, head_length=3000.0, color='green')

plt.show()

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