先のサンプルの内容などはひとまず脇において、今度は「別のライブラリの利用方法」についても説明しておきましょう。それは「CDN」を利用した方法です。

CDNとは「Content Delivery Network」の略で、ネットワーク経由でコンテンツを提供するサービスのことです。jQueryは、ライブラリをファイルとしてダウンロードして使う他に、このCDNを利用してネットワーク上でライブラリをロードすることができます。

CDNでjQueryを公開しているところとしては、jQueryのサイトと、Googleなどがあります。それぞれのライブラリをロードするタグを下のリスト部分に掲載しておきます。このように、既にネットワーク上で公開されているライブラリをロードすることで、自分のサイトにjQueryのライブラリを用意しなくとも、jQueryの機能を使えるようになります。


○Google Ajax Libraries API○
CDNの他にも、ネットワーク経由でjQueryのライブラリを利用できるサービスが有ります。それは、Googleが提供する「Google Ajax Libraries API」を利用するものです。これは、汎用的なJavaScriptライブラリをGoogleがひとまとめにして利用できるようにしたものです。jQueryのみならず、さまざまなライブラリを必要に応じてダイナミックにロードすることができます。

このGoogle Ajax Libraries APIを利用するためには、<script>タグでAPIのライブラリをロードし、それからgoogleオブジェクトのloadメソッドを使って、必要なライブラリをロードしてやります。

下のリスト部分に、実際にAPIを使ってjQueryをロードするためのタグとスクリプトを掲載しておきます。ここでは、<script src="http://www.google.com/jsapi">タグでAPIのライブラリをロードした後、以下のようにしてライブラリをロードしています。

google.load( ライブラリ名 ,  バージョン番号 );

jQueryの場合、ライブラリ名には"jQuery"、またバージョンは1.4を使用する場合には"1.4"としておきます。"1.4.2"と細かく指定することもできますが、"1.4"だけで通常は大丈夫です。

このように指定すると、1.4の最新バージョンがロードされるようになります。ですから、1.4.3とか1.4.5といったマイナーバージョンアップがあった場合も、スクリプトを書き換えることなく、常に一番新しいものがロードされ利用できるというわけです。

※jQueryサイトのCDNを利用する

<script src="http://code.jquery.com/jquery-1.4.2.min.js"></script>


※GoogleのCDNを利用する

<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.4.2/jquery.min.js"></script>


※Google Ajax Libraries APIを利用する

<script src="http://www.google.com/jsapi"></script>
<script type="text/javascript">
<!--
google.load("jquery", "1.4");
//-->
</script>