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初心者のためのGoogle Apps Scriptプログラミング入門

Google Apps Scriptの基本を覚える (2/7)

作成:2011-06-15 09:20
更新:2012-07-01 21:51

■スクリプトエディタを使おう

では、Googleドキュメントのサイトにアクセスし、新しく「スプレッドシート」の文書を作成しましょう。これは、これから何度も使い回すので、適当に名前をつけて保存しておきましょう。<ファイル>メニューの<名前を変更...>メニューを選び、現れたアラートで新しいファイル名を入力すれば、その名前で保存されます。

先ほど、「Google Apps Scriptは、Googleドキュメントのマクロじゃない!」と言いましたが、当分の間は、「Google Apps Scriptは、Googleドキュメントのマクロみたいなものだ」と考えてください(苦笑)。いってることが正反対ですが、とりあえずビギナーのうちは、スプレッドシート内部での利用にしぼって使い方を学んだほうが理解しやすいのは確かです。(注)

Googleドキュメントのスプレッドシートから、Google Apps Scriptを利用するには、いくつかのメニューがあります。それぞれ<ツール>メニューに用意されているもので、ざっと以下のようになります。

スクリプト ギャラリー――公開されているスクリプトが一覧表示され、そこから使いたいものを選んで組み込み、利用することができます。(<挿入><スクリプト...>メニューを選んでも同じものが現れます)
スクリプト マネージャ――現在、既に作成してあるスクリプトを管理編集するものです。
スクリプト エディタ――スクリプトを編集する専用エディタを開きます。

最初のスクリプトギャラリーは、Google Apps Scriptの利用者たちが自分で作って「これはいいのができた。きっとみんな使いたいだろうから公開しよう!」と公開されたスクリプトのライブラリです。ちょっとした便利スクリプトを利用するのには便利です。が、自分で作るためのものではありません。

自分でスクリプトを作成する場合は、「スクリプトエディタ」を使います。メニューを選ぶと、画面に新しいウインドウが現れます。これがスクリプトエディタです。よーく見ると、このウインドウは、実はWebブラウザのウインドウであることがわかります。つまり、専用のアプリなどが動いているわけではなくて、「スクリプトエディタのWebページ」を新しくWebブラウザのウインドウとして開いているのですね。

だからといってバカにしたものではありません。非常に本格的な編集機能が用意されていますし、スクリプトの実行などもすべてここから行えます。またエディタ部分は、自動インデント(構文にあわせて自動的に文の開始位置を右送りする機能)や、単語の役割ごとに色合分け表示する機能、またGoogle Apps Scriptのオブジェクトのメソッドなどを補完する機能など、エディタとしては申し分ない機能が実装されています。

新たにスクリプトエディタを開いて(デフォルトでちょこっとスクリプトが書かれていますが)まだ何も作成はしていない状態ですが、これもとりあえず保存しておきましょう。ドキュメントと同様、<ファイル><保存...>メニュを選び、スクリプトの名前を入力して保存してください。


※注――実をいえば、Google Apps Scriptのスクリプトを利用するのに、スプレッドシートは特に必要はありません。Googleドライブの「作成」ボタンから、直接<スクリプト>メニューを選んで作成することもできるのです。が、この方法だとスプレッドシートと関連付けられていないので、いろいろと知識がないと使いこなせないのです。ですので、ある程度GASをマスターするまでは、「スプレッドシートからスクリプトエディタを起動して使うのが基本」と考えておきましょう。

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