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初心者のためのUnreal Engine ブループリント入門

アクタを動かそう! (3/5)

作成:2015-02-28 11:49
更新:2015-02-28 11:49

■アクタを動かしてみる

では、実際にアクタを動かしてみましょう。順に作業をしていって下さい。

・アクタを用意する
まずは、操作するアクタを用意して下さい。どんなものでもかまいません。スケルタルメッシュを使う場合は、詳細パネルから「可動性」の値を「ムーバブル」に変更して、移動可能にしておくのを忘れないように。

・ノードの用意
続いて、レベルエディタを開き、ノードを用意します。以下のものを作成して下さい。

「イベントTick」――移動に利用するイベントノードです。グラフを右クリックし「tick」とタイプすれば見つかります。

アクタのノード――操作するアクタのノードを用意しましょう。これは、レベルエディタからアクタをドラッグし、レベルブループリントのグラフにドロップすると作成できます。

「Add Actor Local Offset」――位置を移動するノードでしたね。グラフを右クリックし、「add actor」とタイプすれば見つかります。

「Add Actor Local Rotation」――――回転するノードでした。これも同様に検索して見つけて下さい。

・ノードの設定
ノードの中には設定を行う必要のあるものが2つあります。それぞれ以下のように設定して下さい。

「Add Actor Local Offset」Delta Locationを、「X:10.0」「Y:0.0」「Z:0.0」にする。
「Add Actor Local Rotation」Delta RotationのR, P, Yをすべて「1.0」にする。

・ノードの接続
用意したノードをつなぎ合わせます。以下のように接続をして下さい。

「イベントTick」Exec → 「Add Actor Local Offset」Exec
「Add Actor Local Offset」Exec → 「Add Actor Local Rotation」Exec
アクタのノード → 「Add Actor Local Offset」ターゲット
アクタのノード → 「Add Actor Local Rotation」ターゲット


完成したら、プレイで実行すれば、アクタがゆっくりと回転しながら移動していきます。単純な動きなら、けっこう簡単に作れますね。

この例では、「Add Actor Local Offset」や「Add Actor Local Rotation」で設定した移動量は非常に小さな値です。それなのになぜなめらかにアクタが移動していったのかといえば、Tickにより、これらのノードが繰り返し呼びだされ続けたからです。

移動は、1度呼び出せばいいというものではありません。「ちょっとだけ移動」をひたすら繰り返し続けることで、なめらかな移動が可能になるのです。

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