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初心者のためのWindows Phoneプログラミング入門

基本コントロールによるGUI作成 (5/5)

作成:2011-09-05 08:55
更新:2011-09-05 08:55

■大きさのプロパティ

単純にテキストを取り出して表示するのは、非常に簡単でした。では、取り出した値を使って他にもいろいろと操作してみることにしましょう。

既にページのデザインをしたときに説明したように、コントロール類のさまざまな設定はプロパティとして用意されています。これは、そのままC#のソースコードにおいても、コントロールのクラスのプロパティとして用意されており、その値を操作することでプロパティを変更することができます。

では、先程メッセージとして表示した内容を、今度はTextBlockの表示テキストとして表示させてみることにしましょう。これだけではつまらないので、入力した値をもとに、Buttonの大きさを変更するような処理を考えてみましょう。

下にあげたサンプルは、ボタンクリック時のbutton1Clickメソッドの修正リストです。プログラムを実行し、エミュレータでアプリが起動したら、入力フィールド(TextBox)に数値(実数の値)を入力し、ボタンを押してください。指定したサイズにボタンの縦幅(高さ)が変更されます。

ここでは、まずtextBox1.Textの値を取得した後、textBlock1の「Text」プロパティに値を設定しています。コントロールは、このようにそのコントロールに用意されているプロパティの値を変更するだけでコントロールの状態を変えることができるのです。

続いて、取り出したテキストをdoubleの値に変換をします。これは、Doubleクラスの「Parse」メソッドが役に立つでしょう。引数に渡したStringdoubleに変換した値を返します。こうして得られた値を、button1Heightプロパティに設定します。Heightは、高さを示すプロパティです。大きさに関するプロパティとしては以下の2つを覚えておけばよいでしょう。

Width――横幅を示すもの。double値。
Height――縦幅(高さ)を示すもの。double値。

実際にやってみるとわかりますが、プロパティが変更されると瞬時にテキストやボタンの幅が変わります。コントロールの表示に関する設定はほぼすべてがプロパティとして用意されています。まずは「プロパティをプログラム内から自由に操作できるようになる」ということを考えましょう。その他のプロパティについては、また改めて説明をしていきましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

private void button1Click(object sender, RoutedEventArgs e)
{
	String str = textBox1.Text;
	textBlock1.Text = "you type: " + str;
	double n = Double.Parse(str);
	button1.Height = n;
}

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