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初心者のためのWindows Phoneプログラミング入門

グラフィックの描画 (2/5)

作成:2011-10-24 07:56
更新:2011-10-24 07:56

■図形コントロールの主なプロパティ

では、実際に図形コントロールを使ってみましょう。まずはツールボックスにあるEllipseRectangleから配置してみるとよいでしょう。そして表示の設定などがわかってきたら、<Line />や<Polygon />などのタグも書いてみる、という形で作成するとわかりやすいでしょう。

これらのコントロールは、配置後(またはタグ記述後)、プロパティを設定して図形の表示を設定していきます。ということは、プロパティの設定について理解しないといけません。以下に主なものを整理しておきましょう。

●大きさに関するもの
Width――横幅です。
Height――高さです。これらは説明は要りませんね。

●位置に関するもの
Margin――既にコントロールの配置について説明をしましたが、Windows Phoneのコントロール類の位置決めは独特です。Marginにより、コントロールの上下左右の余白?幅を指定することで位置を指定します。

HorizontalAlignment――これも重要。横方向の並び位置を指定します。通常はLeft。
VerticalAlignment――こちらは縦方向の並び位置を指定します。通常はTop。

●位置に関するもの(Line用)
X1,Y1――直線の開始点の横・縦位置を指定するものです。
X2,Y2――直線の終了点の横・縦位置を指定するものです。

なお、Lineの場合、WidthとHeightはAutoにします。これらを設定してしまうと、こちらの設定が優先され正しい位置に表示されません。

●位置に関するもの(Polyline/Polygon)
Points――多角形関係は、位置の設定がちょっと特殊です。「Points」というプロパティがあり、これの値を設定しようとすると別ウインドウが開いて、点の位置(Point)を追加して登録するようになっています。これで必要なだけ点の位置を追加して形を作成します。

●色に関するもの
Fill――内部の塗りつぶしの色を設定します。
Stroke――線分の色を設定します。

●線の太さ
StrokeThickness――これで線の太さを設定できます。

――とりあえず、これらの設定だけわかれば、図形を作成し表示させることはできるようになるでしょう。下に簡単な利用例を挙げておきました。ContentPanel<Grid>タグ部分のみ掲載してあります。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

<!--ContentPanel - 追加コンテンツをここに入力します-->
<Grid x:Name="ContentPanel" Margin="12,0,0,12" ShowGridLines="True" 
		Grid.RowSpan="2" Grid.Row="1">
	<Ellipse Height="119" HorizontalAlignment="Left" Margin="35,127,0,0" 
		Name="ellipse1" Stroke="Black" StrokeThickness="1" 
		VerticalAlignment="Top" Width="200" Fill="Red" />
	<Rectangle Height="114" HorizontalAlignment="Left" Margin="164,187,0,0" 
		Name="rectangle1" Stroke="Black" StrokeThickness="1" 
		VerticalAlignment="Top" Width="200" Fill="Blue" />
	<Line X1="50" Y1="300" X2="350" Y2="100" Fill="Lime" Stroke="Lime"
		StrokeThickness="10" />
	<Polygon StrokeThickness="5" Fill="#70FF8700">
		<Polygon.Points>
			<Point X="200" Y="400" />
			<Point X="300" Y="300" />
			<Point X="100" Y="200" />
		</Polygon.Points>
	</Polygon>
</Grid>

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