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初心者のためのSpring Bootプログラミング入門

Thymeleafテンプレートエンジンの主な機能 (2/4)

作成:2015-05-02 08:49
更新:2015-05-02 08:49

■メッセージとメッセージ式

あらかじめ用意しておいたメッセージをそのまま表示する場合には、#{○○} という形式のメッセージ式が便利です。これは、リソースとして用意されたメッセージから、そのときのロケールに応じてメッセージを取り出し表示します。

実際に簡単なサンプルを考えてみましょう。まず、src/main/resourcesフォルダの中に以下の2つのファイルを作成して下さい。

「message.properties」
標準で用いられるメッセージファイルです。以下の文を記述しておきます。
helo.msg=this is message!

「message_ja.properties」
日本語のロケール用メッセージファイルです。日本語環境ではこちらが使われます。これも以下の文を書いておきます。
helo.msg=これがメッセージです!

これらのメッセージファイルの用意ができたら、テンプレートファイルに下のような形でタグを用意しておきましょう。
<p th:text="#{helo.msg}" />

これで実行しページにアクセスすると、message_ja.propertiesに用意されたhelo.msgのテキストが、#{helo.msg}にはめ込まれて表示されます。英語環境でアクセスすると、message.propertieshelo.msgの値が表示されるでしょう。

ここで注目すべきは、「メッセージの表示に、コントローラーが関わっていない」という点です。Thymeleafによるテンプレートに記述をしているだけで、Springのコードは何もありません。メッセージをテンプレートから直接扱えることがわかるでしょう。

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