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初心者のためのSpring Framework入門

Spring Data JPAの利用 (3/7)

作成:2015-07-25 08:27
更新:2015-07-25 08:27

■application.propertiesに追記する

作成したpersistence.xmlの内容をよく見ると、<property>タグに記述されているプロパティの値は、${○○}という形で書かれていますね。これは、プロパティファイルに用意してある値をはめ込んで使うようにしてあるのです。

プロジェクトには、「resources」フォルダ内に「application.properties」というプロパティファイルがありましたね?(なければ、今、作成しておきましょう)ここにpersitence.xmlで必要となる値を記述しておくことにします。下のリスト欄のように追記をしておいて下さい。

ここでは、「db.○○」という項目と、「hibernate.○○」という項目がずらっと用意されています。dbで始まる項目は、データベースアクセスに関する基本的な設定になります。データベースのドライバクラス、アクセスするURL、利用者名、パスワードといったものです。

Hへのアクセスの場合、ドライバはorg.h2.Driverというクラスを指定します。またアクセスURLは、jdbc:h2:mem:datajpaとしておきました。これはH2のメモリ内に「datajpa」という名前でデータベースを用意することを示します。メモリ内に作成するため、プログラム終了後はきれいさっぱりデータベースは消えてしまいます。学習用には最適な使い方でしょう。

もし、メモリ内でなくハードディスク上にファイルとして保存させたい場合は、「jdbc:h2:パス」という形で書いて下さい。例えば、jdbc:h2:/db/dbdataとすると、ディスク内の「db」フォルダの中に「dbdata」というファイルを作成し、そこにデータを保存します。

Hibernate関連は、Diarectの値としてorg.hibernate.dialect.H2Dialectを指定しています。これはH2用のDialectクラスです。またhibernate.hbm2ddl.autoの値にcreate-dropと指定してありますが、これはプログラムの起動時にデータベースを作成し、終了時に削除することを示すものです。まぁ、今回はH2のメモリ内に保存しているので、指定に関係なく終了すればデータベースは消去されます。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

#Database Configuration
db.driver=org.h2.Driver
db.url=jdbc:h2:mem:datajpa
db.username=sa
db.password=
 
#Hibernate Configuration
hibernate.dialect=org.hibernate.dialect.H2Dialect
hibernate.hbm2ddl.auto=create-drop
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