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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

DomainサービスとUserManager (4/4)

作成:2012-04-02 08:22
更新:2012-04-02 08:22

■ユーザーの作成と削除

ドメインの登録ユーザーは、スクリプトから新たに作ることも可能です。これはUserManagerに用意されているメソッドを利用します。この機能は、管理者権限が与えられていないと機能しないので注意してください。

createUser」メソッドは、登録するユーザー情報を引数に指定し、新しいユーザーを登録します。登録されたユーザーは、DomainUserインスタンスとして返されます。

このメソッドでは、全部で3種類の「名前」が必要になります。「利用者名」は、登録されるユーザーの名前で、これはアカウント名(メールアドレスの@より前の部分)と考えていいでしょう。それとは別に、登録者の名前として「姓」「名」をそれぞれ用意する必要があります。他、パスワードも必要です。

・ユーザーの新規作成
変数 = UserManager.createUser( 利用者名 , 姓 , 名前 , パスワード );

では、ユーザーの削除は? これは、UserManagerにはありません。ユーザーのオブジェクトであるDomainUserクラスの方に用意されています。

・ユーザーの削除
《DomainUser》.deleteUser();

まずUserManager.getUserなどでDomainUserオブジェクトを取得し、そのdeleteUserを呼び出す、という形で利用すればいいでしょう。

では、簡単な利用例を以下に挙げておきます。ユーザー名を入力すると、その名前でユーザーを作成するサンプルです。


(※createUserなど一部の機能についてはアクセス権がないと利用できません。状況によりますが、スクリプト実行時にアクセス権を許可しても実行できないケースが確認できています。このあたりの詳細については現在確認中です)

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

function myFunction() {
  var str = Browser.inputBox("ユーザー名:");
  var domain = UserManager.getDomain();
  var usr = UserManager.createUser(str, str, domain + "利用者",str);
  Browser.msgBox("create: " + usr.getEmail());
}

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