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Google App Engine for Java(GAE/J)プログラミング入門

Google Cloud SQLを利用する (4/6)

作成:2012-05-20 10:30
更新:2012-05-20 10:30

■SQLにデータベースとテーブルを作成する

では、SQLでの作業を行いましょう。SQLデータベースの操作は、当然ですがSQLのコマンドを発行して行います。これは、API Consoleで行えます。

左側の項目から「Google Cloud SQL」を選択し、先ほど作成したインスタンスをクリックしてください。そのインスタンスに関する諸情報が表示される画面に変わります。その上部にある切替タブから、「SQL Prompt」をクリックして選択すると、SQLコマンドを実行するための画面に変わります。

この画面では、一番上にある入力エリアにSQLコマンドを書き、下の「Execute」ボタンをクリックすると、そのコマンドが実行される、という形で操作します。何らかの結果が返される場合は、その下に表示されます。では、順にコマンドを実行して必要なものを用意しましょう。


●データベースの作成
CREATE DATABASE mydb;
データベースの作成は「CREATE DATABASE」を使います。ここでは「mydb」という名前のデータベースを用意することにしましょう。上のコマンドを実行すると、データベースが作成され、Executeボタンの右側にあるポップアップメニューに「mydb」が追加されます。これを選ぶことで、以後、mydbに対してコマンドを実行できるようになります。


●テーブルの作成
CREATE TABLE persondata (
    id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
    name VARCHAR(255) NOT NULL,
    mail VARCHAR(255)
) DEFAULT CHARSET=utf8 COLLATE=utf8_unicode_ci;
今回は、「persondata」というテーブルを作りました。idnamemailといった項目からなるシンプルなものです。テーブル作成は、「CREATE TABLE」で行います。idはオートインクリメント(自動的に入力)を使い、プライマリキーに設定してあります。


●ダミーレコードを入れる
INSERT INTO persondata (name, mail) VALUES ('tuyano','syoda@tuyano');
INSERT INTO persondata (name, mail) VALUES ('hanako','hanako@flower');
INSERT INTO persondata (name, mail) VALUES ('sachiko','sachiko@happy');
テーブルにダミーとしていくつかのレコードを追加しておきましょう。レコード追加は「INSERT INTO」で行えます。こちらで試したところ、これらはまとめて実行するとエラーになりました。どうやら現時点では、複数のSQL文をまとめて実行したりするのには対応していないようです。同様なら面倒ですが1行ずつ実行してください。

●テーブルの内容を確認
SELECT * FROM persondata;
ひと通り構築できたら、「SELECT * FROM」を使って、テーブルのレコードを表示させてみましょう。先ほど、INSERT INTOで追加したレコードがちゃんとおさまっていたら、問題なくデータが作成できています。さあ、これでデータベース側の下準備は完了です。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

※下図は、データベースとtableを作成し、いくつかのダミーレコードを追加したところ。

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