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初心者のためのRubyプログラミング入門

Rubyを使ってみよう! (3/4)

作成:2012-08-13 10:02
更新:2012-08-13 10:02

■値・変数・表示の基本

ここでやったことは、「変数に値を設定する」「値(変数)を使って計算をする」「結果を表示する」といったことです。以下に簡単に整理しましょう。

◎文の書き方
Rubyでは、1つ1つの文を改行して書きます。一行にあれこれ詰め込んで書いたりしてはいけません。

また、文で使う記号や予約語、さまざまな名前の類は、原則としてすべて半角英数字で記述します。全角文字は、全角のテキストを値として扱う場合ぐらいしか利用しません。これはスクリプトを書く基本として覚えておきましょう。


●値について
ここでは「10」「20」「30」といった値が登場しましたね。これらは整数の値です。Rubyでは、値には「種類」があります。その値の種類によって、書き方や使い方が違ってきたりするのです。とりあえず、ここでは以下のものだけ覚えておきましょう。

整数――数字をそのまま記述します。例えば「123」といった具合です。
実数――小数点をつけて数字をそのまま記述します。例えば「123.4」といった具合です。
テキスト――前後にクォート記号('または")をつけて囲います。例えば「"Hello"」といった具合です。
真偽値――プログラミング言語特有の値で、二者択一の状態を示すのに使います。これはtrueまたはfalseという予約語の値を指定します。

テキストは、'Hello'"Hello"というようにシングルクォート記号とダブルクォート記号のいずれも使えます。この違いは、「ダブルクォートでは特殊な制御用の記号を使える」という点でしょう。例えば、"Hello\nBye"と書くと、HelloとByeが改行されて表示されます。「\n」という改行を示す特殊な記号を書いて改行させているのです。が、'Hello\nBye'と書くと、そのままHello\nByeと表示されます。\nを特殊な記号だと認識せず、ただの文字として扱うためです。


●変数について
変数というのは、値を保管しておくことのできるメモリ上の領域です。というとわかりにくいですが、まぁ「値を保管する入れ物」というように考えておくとよいでしょう。

ここでは「a = 10」というようにイコールを使った文がいくつか登場ていますが、これは「aという変数を作成し、これに10という値を設定する」という働きをします。つまり、
変数 = 値
こういうことですね。イコールを使うと、右辺の値を左辺の変数に設定するのです。変数の名前は、一つながりの単語でかつ半角英数字+アンダースコア記号で用意します。特殊な記号などは使えません。また最初の一文字目は数字は使えないので注意して下さい。


●計算について
ここでは、a, b, cという変数に値を設定したあとで、「result = (a + b) * c」という文を実行しています。これは、(a + b) * cを変数resultに設定する、という意味になります。イコールの右辺には、ただの値だけでなく、値を使って作った計算式を書くこともできます。そうすることで、その式の結果(答え)を変数に設定できるのです。

数字を計算する場合、+-*/()といった計算に使う一般的な記号類がそのまま使えます。掛け算割り算は*/記号を使います(×とか÷じゃありません)。それから「%」という記号も使います。これは「わり算のあまり」を計算するものです。「10 % 3」とすれば、答えは「1」になります。

また、+記号は、テキストでも使います。例えば、"A" + "B"とすれば、ABというように2つのテキストをつなげて1つにまとめることができます。ここでは、これらの演算記号を使った計算の仕方をしっかり覚えておきましょう。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

a = 10
b = 20
c = 30
result = (a + b) * c
puts("答え:" + result.to_s)
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