CakePHP3には、「cake」というコマンドが用意されていました。プロジェクトの作成などは、このコマンドを使いましたし、試験サーバーもこれで実行することができましたね。

このcakeコマンドには、まだまだ機能が用意されています。中でも、開発に大きな力となってくれるのが「bake」という機能です。

bakeは、CakePHP3で必要となるさまざまなソースコードを自動生成するためのツールです。CakePHP3は、MVCの各種ソースコードを作成して開発していきますが、bakeを使うことでこれらのコ実際に稼働する基本コードを作成できます。後は、それを元に自分なり必要な処理を追記していくだけで、プログラムが完成するのです。

bakeは、cakeコマンドのオプションとして用意されていますから、利用にはコマンドプロンプトやコンソールなどを利用します。cdコマンドでCakePHP3プロジェクトのフォルダにカレントディレクトリをどうし、

bin/cake bake

このように実行してみましょう。cakeコマンドによるbake機能が起動し、下のリスト欄にあるようなテキストが出力されます。

見ればわかるように、実はこれは単なるヘルプ機能なのですが、bakeがさまざまな機能を持っていることがわかるでしょう。「Available bake commands:」の下にずらっと表示されているのが、bakeに用意されているコマンドです。

bin\cake bake コマンド

というように、作成したい内容のコマンドをbakeの後に続けて記述し実行すれば、必要なコードを生成することができます。

Welcome to CakePHP v3.1.2 Console
---------------------------------------------------------------
App : src
Path: C:\ディレクトリ\src\
PHP : 5.6.11
---------------------------------------------------------------
The following commands can be used to generate skeleton code for your application.

Available bake commands:

- all
- behavior
- cell
- component
- controller
- fixture
- form
- helper
- mailer
- migration
- migration_snapshot
- model
- plugin
- shell
- shell_helper
- template
- test

By using `cake bake [name]` you can invoke a specific bake task.