Windows 8では、従来のアプリケーション(デスクトップアプリ)の他に、新しいUIによる「
Windows Storeアプリ」というものが使えるようになっています。(当初、「
Metro UI」という名前で知られた、例の新しいUIを使ったアプリのことです。この新UIは、現在「
Modern UI」と呼ばれるようです)
このアプリは、開発の点でも従来のデスクトップアプリとは大きく異る点があります。それは、「
JavaScriptで開発できる」というものです。
従来のデスクトップアプリは、C#やVisual Basic .netといったプログラミング言語を使って開発を行いました。が、Windows Storeアプリでは、HTMLで画面表示のGUIを作成し、JavaScriptで処理を記述してアプリを作れます。そう、Webサイトなどと全く同じ感覚でアプリが作れるのです。
ただし、もちろん完全に同じというわけではありません。Webサイトと異なり、WindowsのOSにある機能などを利用できなければいけませんから、そのためのAPIなども用意されていますし、HTMLとは異なるGUIコントロールも追加されています。が、基本的な考え方(HTMLでデザインし、そのDOMをJavaScriptで操作する、といったやり方)はそう大きな違いはありません。
ですから、JavaScriptを利用したWebサイトを作った経験のある人なら、多少勉強すれば、ごくシンプルなWindows Storeアプリぐらいはすぐ作れるようになるのです。
■Visual Studio Express for Windows 8を用意しよう
Windows 8のアプリ開発は、マイクロソフトが提供する「
Visual Studio」で行います。これは2012年現在、「
Visual Studio 2012」というバージョンがリリースされています。「ソフトを買わないといけないのか……」と思った人。いいえ! Visual Studioにはいくつかのエディションがあり、そのもっともローエンドの「
Express」は無料で配布されているのです! これを使えば、誰でもただでアプリ開発が行えます。
http://www.microsoft.com/visualstudio/jpn/downloads
Visual Studio Express 2012は、上記のアドレスにて配布されています。いくつかのパッケージがありますが、Windows Storeアプリ作成には「
Visual Studio Express 2012 for Windows 8」というものをダウンロードしてください。「
いますぐインストール」のリンクをクリックすると、インストーラをダウンロードして起動し、その場でインストールを行えますまた「
いますぐダウンロード」をクリックすると、インストーラをダウンロードできます。
このプログラムは、ダウンロード後、30日間、利用できます。それ以後も延長して使いたい場合には、
プロダクトキーを取得し入力する必要があります。といっても、これも無料で取得できます。ただ、多少の手間がかかるというだけです。プロダクトキーについては、インストールしたVisual Studio Expressを起動した時のスプラッシュウインドウに説明が表示されます。