■演算ノードを使ってみよう
では、実際に計算を使ってみましょう。グラフを右クリックし、「+」とタイプして、現れた項目から「Float + Float」というのを選んで下さい。
これは、実数同士の足し算をするノードです。左側の入力側には2つの数字をつなげる項目と入力フィールドがあります。フィールドに数字を書くか、あるいは別の数字ノードをこれらにつなげて使います。右側には、左側の項目を足し算した結果を出力する項目が1つ用意されています。
このノードには、処理の流れを示すExec項目がありません。つまり、これは順番に実行していくためのノードではなく、何か実行をするノードにつなげて使うものだ、ということになります。
例えば、前回「Print String」っていうテキストを表示するノードを使いましたが、あれにつなげて計算結果を表示する、というような使い方をします。演算ノードは、「何かの値を必要とするノードにつなげて使うもの」と考えましょう。
では、実際にこの「Float + Float」ノードを使ってみましょう。前回、レベルブループリントに「イベントBegin Play」と「Print String」のノードを用意していましたね?(もし、「消しちゃった」とか、「まだ作ってない」って人は、前回を読み返して用意して下さい)
「Float + Float」の左側の2つの項目のフィールドにそれぞれ適当に数字を記入して下さい。そして、右側の出力項目の部分をマウスでドラッグし、「Print String」の「In String」にドロップしてつなげます。そしてプレイしてみると、左側の2つの数字を足した結果が表示されます。
これで「Float + Float」の計算結果が「Print String」で出力されるのですが、よく見ると、「In String」との間に、1つ、見覚えのないノードが追加されていますね? これは「キャスト」ノードと呼ばれるものです。
「Float + Float」の出力は、当たり前ですがFloatの値です。が、「Print String」の「In String」は、テキストの値をつなげて出力するためのものです。
プログラミングの世界では、値の種類が異なるものはそのまま使うことはできません。そこで、Floatの値をテキストの値に変換する処理が必要となります。この変換作業のことを「キャスト」といいます。
ブループリントでは、ある種類の値を別の種類を必要とする項目につなげると、自動的に値を適した種類に変換するキャストノードを追加してつないでくれます。なかなか便利ですね。
ただし、これは「常にそうする」わけではなくて、単純なキャストで解決する場合のみです。キャストができない場合もあります(そういう場合は、「つながらない」と考えましょう)。
※下図は、「Float + Float」を「Print String」の「In String」につないだところ。
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