「ブランチ」は二者択一の分岐を作るものでしたが、3つ以上の分岐を作りたいこともあるでしょう。こうしたときに使われるのが「
切り替える」ノードです。
これは、チェックする値に応じて多数のノードが用意されています。グラフを右クリックして「
切り替える」と入力してみてください。「○○を切り替える」という名前の項目がズラリと現れます。たくさんありますが、チェックする値の種類が違うだけで基本的には同じ働きをするものです。
とりあえずは、「
整数型を切り替える」「
文字列を切り替える」の2つだけ覚えておけばいいでしょう。これらはそれぞれ整数の値およびテキストをチェックして分岐するためのノードです。
これらのノードは、以下のような項目が用意されています。
●入力側・
Exec――ノードの左側にある、ノードの実行順を設定するためのものですね。
・
Selection――これが、チェックする対象となる値です。これの値をチェックして、それに応じてどの分岐先を実行するのかが決まります。
●出力側・
Default――どれにも当てはまらない時に実行される項目です。最初からこれだけは用意されています。
・
ピンを追加――これは出力の項目ではなくてリンクです。これをクリックすると、出力側に項目が追加されます。これを使って必要な数だけ分岐項目を用意します。
■出力項目の設定について
これらの「切り替える」ノードは、出力側にある「
ピンを追加」リンクをクリックして、分岐する数だけ出力項目を作成して使います。重要なのは、「
ピンを追加」で追加される項目の設定です。
追加される項目は、ノードを選択すると「詳細パネル」に「
Pin Options」という名前で設定が現れます。ここで必要に応じて設定を変更して利用するのです。
●「整数型を切り替える」の場合整数型でチェックをする場合、Pin Optionsには「
Start Index」という項目だけが表示されます。これは、分岐する項目に割り振られる番号の開始番号です。例えばここで「5」と設定すると、追加した項目は「5」「6」「7」……というように、5から順に番号が割り振られます。
●「文字列型を切り替える」の場合文字列型の場合、Pin Optionsの設定は必須です。文字列型ではここに「
Pin Names」という項目が用意され、ここで各項目に表示される名前を設定できます。「切り替える」ノードでは、この名前をチェックし、
Selectionと同じ名前の項目があればそれを実行するようになるのです。
なお、「
Is Case Sensitive」というチェックも用意されていますが、これは大文字小文字を別の文字として扱うかどうかを設定するものです。これをONにすると、値のチェック時に大文字小文字を別の文字として扱わなくなります。