back

JdbcサービスによるGoogle Cloud SQLの利用 (4/6)

■JdbcによるCloud SQLアクセスの基本

さて、準備が整ったら、Google Apps ScriptからCloud SQLにアクセスしてみましょう。Cloud SQLの利用には、「Jdbc」というサービスを利用します。これは、おそらくJavaのJDBC(Java DataBase Connection)というAPIを利用しているのでこういう名前なのでしょう。

このJdbcサービスには、データベースアクセスに関するいくつかのオブジェクトが用意されています。以下にざっと整理しておきます。

・Jdbc
これが本体ですね。Jdbcには、データベースとの接続を管理する「JdbcConnection」オブジェクトを生成するためのメソッドが用意されています。

・JdbcConnection
データベースとの接続を管理するオブジェクトです。実行するクエリーのオブジェクト「JdbcStatement」を作成するメソッドなどもここにあります。

・JdbcStatement
データベースで実行するクエリーを管理するオブジェクトです。ここで実行するクエリーなどのメソッドを呼び出したりします。

・JdbcResultSet
SELECT文のように結果を返すクエリーをJdbcStatementで実行した場合、このJdbcResultSetというオブジェクトとして返されます。結果の情報をまとめて管理するもので、ここからレコードの値などを取得していきます。


■データベースへの接続の流れ
データベースアクセスは、Jdbcにあるメソッドを使い、「JdbcConnection」というオブジェクトを作成するところから始まります。まずはこのオブジェクトを作成することで、指定のデータベースとの接続が開始されるのです。

これには、大きく分けて2種類のメソッドが用意されています。それぞれ役割が違うので注意してください。

・通常のSQLサーバーへの接続
変数 = Jdbc.getConnection( データベースの指定 );
データベースの指定―― "jdbc:mysql://<ホスト>:3306/<インスタンス>"

・Cloud SQLへの接続
変数 = Jdbc.getCloudSqlConnection( データベースの指定 );

データベースの指定――"jdbc:google:rdbms://<インスタンス>/<データベース>"MySQLサーバーなどに直接アクセスする場合には、getConnectionを使いますが、Cloud SQLではこれは使えません。getCloudSqlConnectionという専用のメソッドを利用する必要があります。



(by. SYODA-Tuyano.)

※リストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっているとリストなどが表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。


   

記事のリストに戻る



PC Site G+ mail