Unityでは、シーンの中に「
ゲームオブジェクト」というものを配置してシーンを作成しました。ということは、この
ゲームオブジェクトを思ったように作れるようになれば、簡単なシーンは作れるようになる、ということになります。そこで、ゲームオブジェクトの基本的な使い方についてざっと説明をしていきましょう。
ただし! あらかじめいっておきますが、「全部覚えよう」なんてことは考えないこと。Unityクラスのソフトになると、とにかく用意されている設定項目などが山のようにあります。慣れないうちは、これでやられます。「あぁ、こんなに覚えきれない、ダメだ」って。
なので、「全体の9割は忘れていい。本当に重要な1割だけ覚えればOK」と割りきってください。とにかく、ビギナーのうちは「
いかに手を抜くか」を第一に考えましょう。
■基本モデルは5つ
さて、まずは基本的な
3Dモデルについてです。Unityでは、標準で基本的な図形モデルのゲームオブジェクトを作成する機能が用意されています。これは、
<GameObject>メニューの、
<3D Object>メニュー(4.6の場合)あるいは
<Create Other>メニュー(4.6以前)内に用意されています。まずはどんなモデルが標準で作れるのかをざっとまとめておきましょう。
Cube――前回作成しましたね。立方体のモデルです。
Sphere――これは球のモデルです。
Capsule――これはカプセルのモデルです。薬のカプセルみたいな形です。
Cylinder――これは円柱のモデルです。
Plane――これは紙のように厚さのない平面のモデルです。
Quad――板ポリゴンと呼ばれる、小さいPlaneのようなものです。
まずは、この5種類のモデルについて頭に入れておきましょう。注意しておきたいのは、これらの大きさです。いずれもデフォルトではx, y, zそれぞれ「1」の大きさで作られます。が、実際に作成される図形を見ると、
Capsuleと
Cylinderは
Cubeや
Sphereと比べて縦の長さが2倍になっています。これらのモデルでは、この「縦が2倍になった状態」がサイズ=1となります。
また
Planeの場合は、10×10の広さがサイズ=1になります。このようにモデルの種類によって「サイズ=1」の大きさは異なる、ということを覚えておきましょう。