では、JavaScriptがWebの世界でどのように使われているのか、その点を理解しておきましょう。JavaScriptで書かれたプログラムリスト(ソースコード)は、一般に「スクリプト」と呼ばれます。Webの世界では、JavaScriptのスクリプトは、一般に以下の2通りの組み込み方がされています。
1.HTMLのソースコードの中に埋め込むWebページはHTMLで書かれていますが、その中に、HTMLのタグとしてスクリプトを埋め込んでしまう書き方です。一般に、このやり方が広く浸透しています。ただし、HTML内にスクリプトを書いてしまうわけですから、全体としてソースコードが長くなりがちです。また、あまり複雑なものになると、コードも読みにくくなります。
2.外部ファイルとして用意しWebページに埋め込む長いスクリプトなどは、別途スクリプトファイルとして用意し、それをHTMLから読み込んで利用する、というやり方をします。スクリプトファイルは、スクリプトを書いたただのテキストファイルで、通常、
「.js」という拡張子をつけたファイル名で作成します。これをWebサイトにアップロードし、HTMLにファイルをロードするためのタグを用意しておけば、そのページにアクセスした際に自動的にファイルが読み込まれスクリプトが動くようになります。
どちらの場合も、HTMLのソースコードでは
<script>というタグを利用します。1の「HTML内に埋め込む」場合には、この
<script>タグを使ってスクリプトを記述しておきます。2の「外部ファイルをロードする」場合は、
<script>タグに読み込むファイルを指定しておきます。
以下に、それぞれの場合での<script>タグの書き方を簡単に整理しておきますので、これは「JavaScript利用の基本中の基本」と思って、しっかり覚えておいてください。
※注意――「language」属性と「type」属性について
なお、JavaScriptの入門などを検索すると、中には、
<script language="javascript">といった書き方を紹介しているものもあると思います。が、この書き方は使わないようにしてください。これは、昔の書き方なのです。現在、広く用いられているHTML4.01というバージョンでは、languageではなく、typeという属性を用いるように推奨されています。ですので、「今、広く使われているブラウザではtype="text/javascript"と書けばOK!」と考えていいでしょう。