現在、もっとも安定した人気のプログラミング言語といえば、おそらく「
Java」と「
PHP」あたりになるでしょう。
Javaはサーバーサイドの本格的な開発から、Android携帯のアプリづくりまで幅広く使われています。一方の
PHPは、「
Webプログラミング」に特化した言語で、
Javaのような本格的なプログラミングの技術がなくても気軽に始めることができます。
Javaが比較的プロユースな印象があるのに対し、
PHPは「
アマチュア向け」といった印象が強いようです。
最近では、
PHPを利用できるレンタルサイトなどもすいぶん増えましたし、誰でもちょっと勉強すれば
PHPが書けるようになります。「それなら一丁、自分もやってみるか」と思った、プログラミング未経験者に向けて書いた入門ドキュメントが、本連載です。
さて、
PHPを始めるには、まずどこから手を付けたらいいでしょうか? やはり「
Webサーバー環境」を整えることから始めるべきでしょう。Webプログラミングというのは、Webサイトで動くプログラムを作ることです。Webというのは、
Webサーバーで動きます。このWebサーバーの中で実行するプログラム(一般に「
サーバーサイド・プログラム」といいます)を作るのが、Webプログラミングといっていいでしょう。PHPも、Webサーバーの中で動きます。ということは、まず「Webサーバーのプログラムと、そこで動くPHPプログラム」を用意しないといけないことになります。
これには、「
XAMPP」を使うのが一番でしょう。
XAMPPというのは、Webのサーバー環境を一式まとめたパッケージプログラムです。Webサーバーのプログラムだけでなく、そこで動く
Perl、
PHPといったプログラミング言語、
MySQLというデータベース、メールサーバーやFTPサーバーなど、Webのプログラムで使われるサーバーや言語などがすべてセットになっているのです。この
XAMPPをインストールすれば、これらがまるごと「すぐに使える」状態でインストールされるのです。
http://www.apachefriends.org/jp/xampp.html
まずは、このアドレスにアクセスしましょう。これが
XAMPPのWebページです。ここから、自分の使っているプラットフォーム向けの
XAMPPをダウンロードし、インストールして下さい。Windowsの場合、「
XAMPP for Windows」のリンクをクリックし、現れたページにある「
XAMPP Windows版」の「
EXE」というもの(
自己解凍型RARアーカイブというやつです)をダウンロードしましょう。
ダウンロードされたEXEファイルをダブルクリックして起動し、「
install」ボタンを押せば、勝手にインストールを開始します。デフォルトでは、Cドライブ直下に「
xampp」というフォルダを作成し、ここにインストールをします。途中、いきなりコマンドプロンプトのウインドウが現れたりしますが、そのままEnterキーを押していけばOKです。最後に、「
Please Choose……」とか出てきて、1~7の選択リストが書き出されたら、インストールが完了したという印です。ウインドウを閉じて、スタートメニューのすべてのプログラムに「
XAMPP for Windows」という項目が追加されているのを確認しましょう。